2001 Fiscal Year Annual Research Report
抗酸化食品因子による歯肉線維芽細胞の炎症性サイトカイン産生調節に関する研究
Project/Area Number |
13877356
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
木村 博人 弘前大学, 医学部, 教授 (90142851)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福井 朗 弘前大学, 医学部・附属病院, 講師 (70241479)
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Keywords | 線維芽細胞 / 抗酸化食品因子 / 炎症性サイトカイン / インターロイキン6 / TNF-α / カテキン |
Research Abstract |
申請者は、抗酸化食品因子(Antioxidant Food Factors)がヒト歯肉組織由来線維芽細胞に及ぼす影響について解析し、以下の結果を得た。 1.ヒト歯肉線維芽細胞の継代培養法の確立 口腔外科小手術施行時、十分なインフォームド・コンセントを得て歯肉組織を採取し、上皮層を分離、細切後、培養ディッシュに数分静置した。10%牛胎児血清、ペニシリン等を加えたα-MEM培地で、線維芽細胞の継代培養を行った。CO_2インキュベーター中、48時間培養した後、高分解能位相差顕微鏡を用い線維芽細胞の増殖を観察した所、線維芽細胞は敷石状に増殖した。この線維芽細胞をトリプシン-EDTAで剥がし、35mm dish上に5×10^5cells/mlの細胞数に調整して散布し、継代培養に成功した。以下の実験には、継代第三代目(p3)のものを用い、培地中のFCSは1%とした。 2.線維芽細胞の炎症性サイトカイン産生に対する緑茶由来カテキン添加の影響 ヒト歯肉組織線維芽細胞に緑茶由来のエピガロカテキンEGCG(0〜200μg)を添加し、LPS刺激の6時間後に培養上清を回収し、炎症性サイトカイン(IL-6、TNF-α)産生量をELISA法により測定した。 その結果、歯肉線維芽細胞においてTNF-α産生は、対照、EGCG添加、LPS添加のいずれにおいても認められなかった。一方、LPS添加により増加したIL-6産生量は、低濃度(0〜10μg)EGCG添加により減少した。 以上の結果、抗酸化食品因子(EGCG)は、LPS刺激によるヒト歯肉線維芽細胞の炎症性サイトカイン(IL-6)産生を抑制することが示唆された。
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