2001 Fiscal Year Annual Research Report
介護保険制度の導入による家族介護ストレスの構造変化とその緩和方策
Project/Area Number |
13877406
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
山本 勝 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (80024313)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永井 昌寛 愛知県立大学, 情報科学部, 助教授 (60242905)
横山 淳一 名古屋工業大学, 工学部, 助手 (40314083)
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Keywords | 介護サービス / 介護システム / 介護負担感 / 家族介護者 / 介護保険制度 / 介護システム / 在宅ケア / 意識実態調査 |
Research Abstract |
在宅ケアにおける家族介護者等の介護実態並びに介護負担感等を把握分析するために、T-市および介護サービス連絡協議会等との共同研究推進組織を結成するとともに、同市内において在宅ケア・サービスを受けている要介護者のなかから抽出した1,065名の要介護者およびその家族介護者に対して意識実態調査(アンケート調査)を実施した。 また同時に、介護サービス従事者として同市においてサービスを提供しているケアマネジャー(介護支援専門員)110名を抽出し意識実態調査を実施した。現在、これらの実態調査等により得られたデータを分析および評価することにより、家族介護者の介護負担感に関する要因構造を明らかにすることを試みている。とくに、介護内容と介護負担感との相関、家族介護者の属性・介護環境・介護状況と介護負担感との相関、要介護者の属性と介護負担感との相関、介護保険制度の導入前との比較検討、等を中心に総合的かつ定量的な分析を進めているところである。またさらには、その介護負担感の内容を、精神的負担感、肉体的負担感および総合的負担感に細分化し、それぞれの負担感と前述の諸要因との詳細な要因構造分析を試みているところである。また同様に、ケアマネジャーの負担感・労働意欲等に関する要因構造分析を行っている。これらの分析結果をもとに、家族介護者の介護負担感の軽減およびケアマネジャー等の介護サービス従事者の負担感軽減・モラール向上等のための具体策について、今後さらに検討を進めていく計画である。また、これらの具体策をもとにより望ましい在宅ケアあるいは介護サービスの実現のための支援システムの構築について考察と提言を行っていく計画である。
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Research Products
(2 results)