2001 Fiscal Year Annual Research Report
ショートステイを利用する痴呆性高齢者とその家族に対するケアシステムの開発
Project/Area Number |
13877411
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | 大分医科大学 |
Principal Investigator |
三重野 英子 大分医科大学, 医学部, 助教授 (60209723)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊澤 英子 大分医科大学, 医学部, 教授 (40253801)
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Keywords | ショートステイ / 痴呆性高齢者 / 痴呆性高齢者の家族 / ケアシステム |
Research Abstract |
特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)で実施されているショートステイ(短期入所生活介護)を利用する痴呆性高齢者とその家族に対するケアシステムの開発に向け、今年度は予備的調査を行った。予備的調査は、現在提供されているショートステイでのケアの質を評価し、ケアシステムの現状と課題を明らかにする目的で、O県下のショートステイ事業所66施設に対して、平成13年12月7日から平成14年1月11日にかけて、郵送法による質問紙調査を行った。調査の実施までには、以下のプロセスをたどった。 1.調査の枠組みの検討:A.Donabedianが示した質評価の概念「構造」、「プロセス」、「アウトカム」を基盤に、ショートステイ・ケアシステムの構成要素を検討した。 2.調査票の検討:上記の枠組みにそった調査票を作成し、H県の施設にてプレテストを実施した。 3.調査の依頼:調査の実施に先立ち、O県老人福祉施設協議会に調査の趣旨と方法を説明し、了解を得た。 調査対象は、各施設におけるショートステイ・ケアについて主たる責任がある者とし、文書による調査の説明を行った。今回は、特別養護老人ホームの他にも、ショートステイ(短期入所療養介護)を実施している老人保健施設(介護老人保健施設)や介護療養型医療施設、全174施設に対しても同様の調査を実施し、特別養護老人ホームでのショートステイ・ケアシステムの特性を明らかにすることとした。 特別養護老人ホームからの回収数は32施設(回収率48.5%)であり、現在、その回答内容について量的、質的に分析をすすめている段階である。この予備的調査により施設側からみたケアシステムの現状と課題を構造的に捉え、次の段階である本調査:事例調査(ケーススタディ)にすすみたいと考えている。
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