2002 Fiscal Year Annual Research Report
看護管理者の信念と経験に関するフェミニストアプローチを用いた質的研究
Project/Area Number |
13877414
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 明子 愛知医科大学, 看護学部, 講師 (30329825)
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Keywords | 看護管理 / 看護管理者 / 看護管理研究 / 質的研究 / フェミニスト・リサーチ / グラウンデッド・セオリー / 病院管理 / 看護部長 |
Research Abstract |
1.調査期間:平成14年9〜10月、平成15年2月〜3月 2.対象者:平成14年度においては、公立病院及び私立病院の看護部長11名に対して面接調査が行われた。対象者の勤務する病院は、関東地区、中部地区、関西地区と広域に分布していた。病院の規模は、300床の中規模病院から1000床以上の大規模病院まで様々であり、また大学病院から、総合病院、特定の診療科を専門とする病院まで、その機能も異なっていた。 3.データ収集:面接調査にあたっては、まず研究者は対象者に対し依頼文書を送付し、電話にて了解を得た後、対象者の指定する日時に訪問した。毎回、2名の研究者による半構成的面接法によって90分間の調査が実施された。面接の内容はテープに録音され、また、研究者によってフィールドノートが記載された。 4.データ分析:録音された面接調査は、逐語録として文書に書き起こされた。このプロセスは、研究者及び研究協力者によって実施された。日本語の逐語録は、さらに両研究者による分析のために英語の逐語録へ翻訳された。現在、予備的分析過程にあり、次元的分析モデルを組み立てる初期段階である。さらに質的研究デザインの一過程として、日本語の逐語録が対象者に送付され、対象者による点検と内容の追加・修正が行われている。 5.研究倫理:対象者の参加意思は、事前の文書送付及び電話、調査直前の文書による詳細な説明の後、確認された。研究者は守秘義務について対象者に約束し、データからは、病院名・個人名のみならず所在地域・当該病院特有の組織名称は削除された。 6.今後の研究計画:現時点で、当研究の質的データは飽和点に近づいているため、2003年秋までにデータ収集と分析を終了する予定である。 7.研究成果の公表:2003年11月3日、カナダのトロントにて開催される第37回シグマ・セタ・タウ国際看護大会において口演及びポスターセッションを行う予定が決まっている。
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