2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13878037
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
秋田 喜代美 東京大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (00242107)
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Keywords | アクション・リサーチ / 幼小連携 / ビデオ / 連続性 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き、本年度も継続的に以下の観点について検討した。 第1にアクションリサーチの研究手法について文献研究を深め、その成果は教育心理学会での発表や「心理学研究法」(放送大学)に発表した。なお本年アクションリサーチに関する歴史的資料等を収集し、アクションリサーチのリサーチクエッションの次元とデータ収集方法・分析方法と循環サイクルのありかたによって、現在までに実施してきた教師教育分野のアクションリサーチを整理することを試みた。その成果は、レビューとして次年度に論文化し発表する予定である。 第2には研究時におけるアクションリサーチの記録と道具の使い方を検討するために1箇所の場所での縦断的研究の持つ意味、短期場面再生刺激法を用いる意味について検討した。前者で実際に実施したごっこコーナーでの役の生成・成立に関する研究については、「東京大学教育学研究科紀要」と「保育学研究」に発表し、同一箇所で縦断的研究をすることで幼児の対入的な関係と遊びのスタイルが記述可能となることを実証した。 第3には、実際に幼小連携の実践研究に関与するとともに、そこで実際に行った実践事例の検討をもとに、研究知見を保育学研究や初等教育資料に発表した。幼小の園児・児童の交流のみではなく、教師間の事前の計画とビデオを用いた研究協議によって実際にどのような会話がなされるかを記録におさめると同時に、それらの事例から幼小教師の差異を検討した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 秋田 喜代美, 増田 時枝: "ごっこコーナーにおける「役」の生成・成立の発達過程"東京大学教育学研究科紀要. 41. 349-364 (2002)
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[Publications] 増田時枝, 秋田喜代美: "遊び開始時の「役」発生・成立スタイルの検討"保育学研究. 40(1). 75-82 (2002)
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[Publications] 秋田 喜代美: "アクション・リサーチによる教室研究の試み"児童心理. 771. 117-123 (2002)
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[Publications] 秋田 喜代美: "教室のアクション・リサーチ研究"日本教育心理学会第44回総会発表論文集. S46-S47 (2002)
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[Publications] 秋田 喜代美: "幼児期と児童期の発達と教育:連続性を見いだす教師"初等教育資料. 761. 2-7 (2002)
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[Publications] 秋田 喜代美: "幼小の連続的な育ちと保育・教育内容"保育学研究. 40(2). 337-339 (2002)
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[Publications] 秋田 喜代美: "「実践研究の発展:アクション・リサーチ」『心理学研究法』"放送大学出版会 南風原・市川・下山(編)(印刷中). (2003)