2001 Fiscal Year Annual Research Report
聴覚障害児の残存聴力活用と楽曲の聴取に関する基礎的研究
Project/Area Number |
13878039
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
須藤 貢明 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (50014783)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤野 博 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (00248270)
澤 隆史 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (80272623)
濱田 豊彦 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (80313279)
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Keywords | 聴覚障害児 / 残存聴力活用 / 楽曲 / 聴取能力 / 情報伝達率 / 音高列 / カテゴリー判断 |
Research Abstract |
聴覚障害児の残存聴力活用に関する評価と指導法の開発にあたり,下記の研究を行った。 a)音響材料の試作 b)楽曲の聴取能力の測定と評価 c)情報伝達率に関するソフトウェアの開発 d)障害児を対象とした実践的指導方法の開発・研究 本年度は,楽曲の音高列を用いた聴取実験の実施,データ分析の作業を行った。また,1980年代から主要なテーマとして取り組んできた,聴覚障害児における音響刺激の受容に関する測定尺度の線形化に関するソフトウェアを開発できた。さらに,そのソフトウェアをマイクロソフトEXCELのアドインソフトにすることができ,聴覚障害児の楽曲識別過程が健常者と異なることを実験的に明らかにできた。また,アドインソフトにできたことから,この測定尺度を希望する多数の研究者に提供できる準備を完成することができた。 また,本研究の実践に利用する過程に関する基本的研究として,健常児および知的障害児の象徴遊びに適用するパラダイムを探った。 本年度における研究成果は,日本音楽知覚認知学会,日本特殊教育学会,日本発達心理学会,日本音声言語医学会等で発表し,これらの当該学会において今後の研究課題を議論することができた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 杵鞭広美, 須藤貢明: "聴覚障害児における楽曲の識別-ヴァイオリン,オーボエと歌唱音声による演奏-"聴覚言語障害. 30巻第1号. 11-18 (2001)
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[Publications] 杵鞭広美, 須藤貢明: "歌唱音声の音高列の識別に関する実験的研究-聴覚障害児のピッチ識別能力の評価方法を求めて-"学校教育学研究論集. 第5号. (2002)
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[Publications] 杵鞭広美, 須藤貢明: "聴覚障害児における聴能と楽曲の音高列に関する研究-楽音の聴覚特性に関する考察-"東京学芸大学紀要 第1部門. 第53集. (2002)
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[Publications] 藤野 博: "言語発達障害児における象徴遊びと言語理解との関係について"音声言語医学. 第42巻第2号. 129-136 (2001)
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[Publications] 藤野 博: "健常幼児における象徴遊びの発達-象徴遊びテストによる調査-"音声言語医学. 第43巻第1号. 21-29 (2001)
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[Publications] 藤野 博, 井鍋 朋子: "図形のシンボルによる要求伝達行動の獲得過程-知的障害の1事例に対する指導を通して-"東京学芸大学紀要 第1部門. 第53集. (2002)