2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13878072
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
神門 典子 国立情報学研究所, 人間・社会情報研究系, 助教授 (80270445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 剛志 国立情報学研究所, 情報学基礎研究系, 助教授 (90242289)
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Keywords | リンク分析 / 引用分析 / Webコミュニティ / 情報活用支援 / グラフ構造 / 分野の構造 |
Research Abstract |
平成14年度は、昨年度の成果を踏まえ、主として下記の研究を行った。 (1)Webコミュニテイの構造分析 膨大なWeb情報の有効活用を目指し、ハイパーリンクのグラフ構造に基づいてWebページ間の関連性を見出すWeb構造マイニングの研究を引き続き行なった。 平成14年度は、興味を共有するWebページ集合であるWebコミュニティを、ハイパーリンクによるグラフ構造に基づいてモデル化する手法についての考察を進めた。関連研究としては、固定した二部グラフ構造を探索するKumarらの手法と、ネットワーク理論を適用したFlakeらのグラフ分割手法の二つがあるが、二部グラフ以外の基本要素について、構造と意味の対応を立証する研究は不十分である。実際のWebコミュニティを構成している基本要素や、その組み合わせによる構造変化の可能性について、さらなる検討の必要性が明らかになった。 (2)情報検索・活用支援(information access)システムへの応用 CCC(Content, Context, Collaboration)モデルに基づき、引用とリンクを、従来の内容型(content-based)の情報検索やクラスタリングを補うコンテキストと利用者や作成者のcollaborationとしてのリコメンデーションと捉え、情報検索、および、クラスタリング、テキスト自動要約等の情報活用支援技術の高度化への応用を検討した。 昨年度に引き続き、リンク分析を側面から支える枠組みとして、ページタイプとリンクのタイプの分析を行い、ファセット分類とグランデッドセオリに基づく分類記述枠組みについて考察を薦めた。分類構造と効果の対応の検証は不十分である。認知的側面および、検索、テキスト要約等の情報活用技術への有効性について、さらなる検討の必要性が明らかになった。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Kando, N: "Evaluation of information access technologies (Invited)"Proceedings of the 4th DELOS Workshop on Evaluation of Digital Libraries. (to appear). (2002)
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[Publications] 村田 剛志: "ハイパーリンクのグラフ構造に基づくWebコミュニティの洗練"人工知能学会誌. Vol.17,No.13. 322-329 (2002)
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[Publications] 村田 剛志: "ハイパーリンクの結合関係に基づくWebコミュニティの構造分析"人工知能学会全国大会(第16回)論文集. 第16回(CD-ROM). (2002)
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[Publications] Murata, T.: "Toward the Discovery of Web Communities from Input Keywords to a Search Engine"Active Mining (H.Motoda eds.), IOS Press. 95-101 (2002)
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[Publications] Seki, Y., Kando, N.: "Dynamic document generation based on tf/idf weighting"Proceedings of 25th ACM-SIGIR Workshop on Mobile Personal Information Retrieval. 57-63 (2002)