2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13878076
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
奥村 誠 広島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00194514)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 章正 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 助教授 (50181409)
山田 忠史 広島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80268317)
高橋 勝彦 広島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00187999)
塚井 誠人 広島大学, 大学院・工学研究科, 助手 (70304409)
岡村 敏之 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 助手 (90314781)
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Keywords | リサイクル物流 / リユース / マテリアルリサイクル / 物流拠点配置 / 物流計画 |
Research Abstract |
本研究はリサイクル型の社会への移行の際にコスト的に大きな問題となる物流システムに着目し,その特性とリサイクル化への対応を議論し,工学的課題を整理することを目的としている. 今年度上半期では,メンバー間の問題意識の共有とテーマの洗い出しを目的として,物流システム研究の現況,物流拠点配置,生産システム設計,リサイクルを考慮した製品生産,消費者のリサイクル行動などのテーマに基づいて研究会を行った.その結果,対象とする製品特性によってリサイクルの形態が大きく異なるため,代表的な事例を取り上げて,リサイクル物流の発生(消費者のリサイクル行動),分布(物流拠点配置),集中(再生産プロセスへの投入)の3側面について整理を行うこととした. 下半期では,リサイクルの現状と問題点について自動車,家電メーカー等へのヒアリングを実施した.いずれの業種においても,1)回収品の品質のばらつきが大きいこと,2)既に生産拠点が海外に移っていることの2点から,国内で製品,部品レベルのリユースを行うことは困難であり,回収品を素材まで戻すマテリアルリサイクルが行われている.また,回収品と製品の荷姿が大きく異なることから,同一のトラックで往復輸送することも困難であり,順(新製品の配送)方向の物流計画と別個のものとして,リサイクル物流が扱われている.なお,分解作業の手間が大きいこと,再生資源の市況に左右されることから,国内で採算性を確保することは困難であり,再生資源を安価に国外に輸送できる物流条件が問題になる可能性があることが分かった.
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