2001 Fiscal Year Annual Research Report
環境中に存在する有毒芳香族ハロゲン化合物の発生起源と生物活性による生成機構
Project/Area Number |
13878113
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Nagaoka National College of Technology |
Principal Investigator |
岩田 實 長岡工業高等専門学校, 物質光学科, 教授 (80042753)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 勝 長岡工業高等専門学校, 物質光学科, 助手 (30300560)
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Keywords | 塩素化 / 臭素化 / ダイオキシン / 環境負荷 / 生物発生 / 海藻 / ピリヒバ / 海洋汚染 |
Research Abstract |
現在、bromoperoxidaseによるdibenzofuran, dibenzo-p-dioxine, phenolなどの芳香族化合物の臭素化を行なっている。これらの化合物の臭素化は、一般的にGC-Massにより分析行なわれているが、より簡便に測定するために逆相カラムによるHPLC分析方法の検討を行った。その結果、蛍光検出器を用いることによりHPLC分析によるこれらの化合物の微量分析が可能であることが分かった。同法によるBPO反応により芳香族化合物の臭素化を調べたが、反応系のBPO活性が低く、臭素化合物の同定ができなかった。これは、BPOを含む藻類の生育が夏に減衰し、それに伴い藻体中のBPO活性が極端に落ちることから低比活性BPOしか実験に用いることができず、適切な反応条件により実験ができなかったことにある。冬季には藻体中のBPO活性が高くなることから、これらのサンプルを用いて今後、実験を行なう予定である。
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