2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13878132
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
崎村 建司 新潟大学, 脳研究所, 教授 (40162325)
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Keywords | C57BL / 6 / ES細胞 / 生殖系列遺伝キメラ / 近交系マウス / 脳機能解析 |
Research Abstract |
胚性幹細胞(ES cell)は、胚盤胞の内部細胞塊を起源とする株化細胞で、多分化能を持ち遺伝子組換えマウスの作成に必須である。現在ノックアウトマウス作成に利用されているES細胞株のほとんどは、株化が容易で生殖系列遺伝するキメラが得やすい129系統由来のものである。しかし、129系統は脳に奇形があり脳の機能解析には不向きであるため、膨大な時間と手間をかけて他の系統のマウスに戻し交配する必要があった。そのため129系統以外の系統由来のES細胞が世界的に求められているが、他のマウス系統由来の高効率で生殖系列遺伝するES細胞株はほとんどないのが現状である。 本研究の目的は、様々な系統のマウスからES細胞株を系統的に樹立する方法を開発し、今後の発生工学を利用した研究に供することである。まずC57BL/6系統マウスより再現性良くES細胞株を樹立する方法を確立するために、細胞を採取する胚の培養条件と多分化能を持つ細胞の採取の時期と方法を詳細に検討した。その結果、特定の時期に物理的な方法で内部細胞塊を分離することが、ES細胞株樹立に重要であることが明らかになった。この方法を用いてC57BL/6N由来ES細胞株「RENKA」を樹立することに成功した。さらにこのES細胞株から生殖系列遺伝をするキメラマウスを効率的に作成する方法を検討した。その結果、ES細胞を導入する胚の成長時期と導入するES細胞の数が重要な要素であることが明らかになった。これらの研究成果は、「近交系C57BL/6由来ES細胞株RENKA及びこの細胞を用いたキメラマウス作製法」として特許出願中である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Honma, D.: "Cloning and characterization of porcine common γ chain gene"Journal of Interferon and Cytokine Research. (in press). (2003)
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[Publications] Petrenko, A.B.: "Unaltered pain-related behavior in mice lacking NMDA receptor GluR ε1 subunit"Neuroscience Research. (in press). (2003)
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[Publications] Ichikawa, R.: "Distal Extension of Climbing Fiber Territory and Multiple Innervation Caused by Aberrant Wiring to Adjacent Spiny Branchlets in Cerebellar Purkinje Cells Lacking Glutamate Receptor δ2"The Journal of Neuroscience. 22(19). 8487-8503 (2002)