2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13894012
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Research Institution | Institute of Space and Astronautical Science |
Principal Investigator |
向井 利典 宇宙科学研究所, 太陽系プラズマ研究系, 教授 (60013695)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早川 基 宇宙科学研究所, 太陽系プラズマ研究系, 助教授 (90167594)
前澤 洌 宇宙科学研究所, 太陽系プラズマ研究系, 教授 (60126901)
山川 宏 宇宙科学研究所, 宇宙探査工学研究系, 助教授 (50260013)
笠羽 康正 宇宙科学研究所, 宇宙科学企画情報解析センター, 助手 (10295529)
斎藤 義文 宇宙科学研究所, 太陽系プラズマ研究系, 助教授 (30260011)
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Keywords | 水星 / 磁気圏 / BepiColombo / MMO / 国際情報交換 / 多国籍(ヨーロッパ、米国) |
Research Abstract |
太陽に最も近い惑星、水星は小さいながらも固有磁場を持ち、周辺に磁気圏を形成している。その詳細は未だ謎に包まれており、長年にわたって重要な探査ターゲットとされてきたが、最近の宇宙探査技術の進歩によってようやく国際的気運が高まってきた。特に、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の大型水星探査ミッションBepiColomboが日欧共同ミッションとしてコーナーストーンに認定されたのを受けて、水星磁気圏の国際共同研究体制を準備することが本企画調査の目的であった。BepiColomboは、MPO(Mercury Planetary Orbiter)とMMO(Mercury Magnetospheric Orbiter)という2つの水星周回衛星とMSE(Mercury Surface Element)というランダーから構成されるが、その内のMMOを宇宙科学研究所が担当するための技術的検討が進行している。本企画調査においては、MMOによる水星磁気圏観測を実施するための観測装置候補とその国際共同研究体制の枠組みを検討した。具体的には、大小の会議を開催し、MMO衛星システムの概念設計に基づいて科学目的の明確化と観測装置候補検討指針と各役割分担を検討した。特に、平成13年9月17-18日には、多数のヨーロッパ側研究者を迎え、国際会議「BepiColombo Science Workshop」を宇宙科学研究所で開催した。これらの会議で検討された結果とMMO衛星システムの設計検討結果をまとめたミッション提案(BepiColombo国際水星探査計画・提案書)を宇宙科学研究所の宇宙理学委員会に提案した。その提案は高い評価を受けて、宇宙科学研究所の次期科学衛星ミッションとして推進する運びになっている。なお、本企画調査では、提案書を纏めた後も更に詳細に個々の観測装置の検討を重ね、平成14年度に予定されている観測装置の国際公募への提案を準備中である。
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Research Products
(1 results)