2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13894013
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
木村 学 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (80153188)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新妻 信明 静岡大学, 理学部, 教授 (80005818)
立石 雅昭 新潟大学, 理学部, 教授 (00126426)
小松 正幸 愛媛大学, 理学部, 教授 (00018665)
高橋 正樹 日本大学, 文理学部, 教授 (20134166)
井内 美郎 愛媛大学, 理学部, 教授 (00294786)
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Keywords | 地質学 / 理科教育 / 高等教育 / 初等中等教育 / 日本地質学会 |
Research Abstract |
地質学と地質学界の将来についての検討を行い学会の大規模な改革の方向が必要なことが明らかとなった。 1)地質学の歴史とその日本の中でのこれまでの発展を総括し、地質学のもつ理念についてまとめた。それを地質学会ニュースにて配布し、議論を展開した。 2)地質学を発展させる方策として大学など高等教育におけるありかたを検討した。その結果、地球惑星や地球環境として再編された学部および大学院教育の中で、学会として均質なカリキュラムを提供して、地質学の基礎的教育を展開する方向が打ち出された。また、最新の技術や情報処理に関する均質な再教育システムの必要性が明らかとなり、学会として方策をとることを確認した。 3)平成14年度からの初等中等教育の再編成に伴い、学校教育とは独立した自然科学教育の普及と発展を学会として建設する必要性が確認された。博物館や各種のボランティア活動に学会としても旺盛に参加する方向が打ち出された。 4)地質学の大きな社会的使命である環境整備や、防災、資源に関わる問題に学会として科学的に権威ある対応が不足していたことを総括し、その方策が打ち出された。JABEE対応や日本の業界との密接な連携を構築することとした。 5)国際的に権威ある地質学とするために国際雑誌の本格的電子ジャーナル化に着手することとした。 6)これらの課題を遂行するために日本地質学会の法人化が焦眉の課題であり、検討に入る必要が打ち出された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 木村 学: "21世紀を拓く日本地質学会構築へむけて-第2回公開討論会-"地質学雑誌付録 地質学会News. 4・12. 3-4 (2001)
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[Publications] 木村 学 他: "これからの地質学会を語る-なにを目指し、どのように社会貢献するのか-"地質学雑誌付録 地質学会News. 5・1. 2-7 (2002)
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[Publications] 井内美郎, 岩松 暉, 大矢 暁, 徳岡隆夫, 遊佐泰久: "明日を拓く地質学-現場に応える地質学へ-"日本地質学会. 204 (2001)