2001 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアにおけるリウマチ性疾患の疾患感受性遺伝子の民族差についての研究
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13897008
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
竹内 二士夫 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (70154979)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑田 昇治 帝京大学, 医学部・市原病院, 助教授 (00241993)
沢田 哲治 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (50235470)
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Keywords | Japanese / Thai / Korean / Taiwan-chinese / rheumatic disease / collaboration / autoantibady / genetic factor |
Research Abstract |
日本、韓国、タイ、台湾のリウマチ性疾患の遺伝子要因の共通性と差違を検討する事から疾患の遺伝子背景を明らかにしていく国際共同研究を企画調査する事を本研究は目的とする。そのための共同研究調整会をバンコク、台北、ソウルで各一回行なった。調整会では、1.予定している国際共同研究の目的と概要の説明を行なった。そして2.対象疾患をRA、SLE、PSS、PM/DM、Sjs、Werner症候群と決定した。又、3.臨床像把握のための共通臨床カードの概要を決定した。4.対象遺伝要因としては、既報のものを検討する事とし、HLA、TNF、TAP、DM、CTLA-4既報のマイクロサテライトマーカーをまず検討する事とし、今後協議しながら対象遺伝子を増やしていく事とした。5.自己抗体は、抗DNA、抗Scl-70、抗RNP、抗Sm、抗Jo-1、抗SS-A、抗SS-B、抗RNA polymerase、抗核抗体をまず検討し、標準サンプルを作成し、手法を共通化する事とした。さらに6.データーべースの共通化をはかり、共同利用環境を整えるために、情報技術の専門家に加わってもらう事とした。情報技術専門家との共同研究として、データーの統合システムをパイロット的に開発した、7.サンプルの収集法、DNAバンクの樹立、サンプルの輸送法についても協議し、共通の手法を用いる事とした。更に8.今後の国際共同研究のためのスケジュールについて協議した。初年度は基本手技の完成、標準サンプルの作成、サンプリング開始とし、5年間をめどに結果をまとめる事とした。9.研究資金調達法として、国内の研究補助金を得る事と、国際共同研究のための補助金に応募する事とした。10.成果の公表法としての成果は、各国で順に発表していく事とした。各国の専門家とも、国際共同研究に賛同した。尚上記4、5のためにHLA、CTLA-4、 自己抗体測定についてパイロット研究を行なった。その結果の一部の発表とWerner症候群の紹介を調整会で行ない、説明の補助とした。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Takeuchi F et al.: "Mode of inheritance of HLA-DRBI shared epitode in Japanese familial rheumatoid arthitis"Clin Exp Rheum. 19(in press). (2002)
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[Publications] Kang SH et al.: "Association of HLA class II genes with systemic sclerosis in Koreans"J of Rhematol. 28. 1577-1583 (2001)
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[Publications] 竹内二士夫: "プリン代謝異常症"Annual Review 内分泌代謝2001. 91-97 (2001)