2001 Fiscal Year Annual Research Report
陸と海との相互作用―陸上生態系の人為的改変と沿岸生態系の応答―
Project/Area Number |
13898014
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小池 勲夫 東京大学, 海洋研究所, 教授 (30107453)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松 輝久 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (60215390)
柳 哲雄 九州大学, 応用力学研究所, 教授 (70036490)
向井 宏 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 教授 (00013590)
仲岡 雅裕 千葉大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (90260520)
茅根 創 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (60192548)
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Keywords | 陸域生態系 / 沿岸生態系 / 集水域大生態系 / 森と海の相互作用 / 環境問題 / 自然環境 |
Research Abstract |
本研究では、わが国の環境問題を理解する上で極めて重要な課題でありながらこれまで殆ど研究の行われていなかった陸域と沿岸域の相互作用について総合的に研究するため、研究グループの組織および各研究グループでの研究手法のすり合わせ、および具体的な研究フィールドの選択について調査を行い、「特定研究領域」として申請するための準備を行った。具体的には平成13年8月に関連研究者により研究フィールド選定のための視察を北海道の厚岸周辺で行うとともに、研究計画立案のための打ち合わせ会議を北大厚岸臨海実験所で開いた。さらに同年10月に具体的な研究計画を詰めるための会合を東大海洋研究所で開き、さらに、本研究領域参加メンバーが主体となった公開シンポジウム森と海の相互作用(東京大学海洋研究所共同利用シンポジュム 平成13年10月4-5日)を開催し、研究者および一般市民を対象にこの問題全般においてのこれまでの取り組みの成果および今後の研究指針についての論議を行った。このような準備段階を経て特定領域研究申請書海と陸の相互作用に関する研究--地域・海域環境の総合的な理解を目指して--が本研究課題代表者によって作成され提出することが出来た。本研究は陸上生態系と沿岸生態系の相互作用を、1)これまで予察的な研究が進んでいるわが国の2つの水系による中核拠点観測・研究、2)全国の森林、河川、沿岸データを集積・補強して陸上生態系との利用形態と沿岸との比較研究、3)大都市域の流域で自然科学と社会科学との共同研究で自然環境とと人間活動との共生を目指す研究を3つの柱として行う。この領域研究全体に共通する視点は、河川の集水域とその沿岸域を1つのユニットとし「集水域大生態系」と考えて研究を実施する点である。又、物質のユニット内での輸送は1)物理プロセス、2)生物プロセスの2つに分離してその特性を解析する予定である。
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