Research Abstract |
急成長が続くヒルステーション(高原避暑地)では, 社会インフラの整備が追いつかず, もともと自然環境が脆弱なことも相まって, 深刻な社会環境問題を引き起こしている. この目的を達成するため, 衛星画像をデータとして, リモートセンシングとGISの技術を組み合わせて空間可視化と空間分析を行なった. また, ヒルステーションの都市化の実態とそのメカニズムを明らかにすべく, 地域調査(フィールドワーク)を実施した. 2014年の2月7日から15日までは, インドネシアのボゴール(Bogor, Indonesia)で, そして2月15日から23日までは, ミヤンマーのメイミョ(ピン・オ・ルウィン, Pyin Oo Lwin, Myanmar)で聞き取りを行うとともに, 役所で都市発展と環境変化に関する資料収集を行った. 研究の成果は, 2013年8月7日に開催された国際地理学連合京都地理学会議, 2013年8月27日にバリで開催されたEcosystem Services Partnership Conference, 2014年3月20日にベルリンで開かれたGlobal Land Project 2^<nd> Open Science Meetingなどで発表した. また, 2013年8月26~30日にインドネシアで開催されたEcosystem Services Partnership Conferenceでは, 研究発表を行うとともに, エコシステム評価に関するワークショップに参加し, 手法を学んだ. 会議はバリ島で行われたので, バリ島の自然環境に関するフィールドワークも実施した. 以上の研究成果は, 3つの国際学会で発表し, 3つの国際学術雑誌に受理された. 以上の研究活動を通じて, ヒルステーションにおける都市発展の脆弱性について新たな知見が得られた.
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