2013 Fiscal Year Annual Research Report
覚醒手術におけるヒト脳機能マッピング用WFOCTに関する研究
Project/Area Number |
13F03044
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
佐藤 学 山形大学, 大学院理工学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ANNA Tulsi 山形大学, 大学院理工学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 内因性信号 / WF OCT / 感度 / 覚醒下手術 |
Research Abstract |
ガン等の脳外科の手術においては, 再発を防ぎ後遺症を最小にするために覚醒手術が行われており, 手術中の限られた時間で, より正確な脳機能マップを得るかが重要となる. 従来の電気プローブを用いた離散的な電気刺激による方法では, 空間分解能が十分でないので, 光学的内因性信号(OIS, optical intrinsic signal)を用いた光学イメージングとの併用が, 高分解能と無侵襲性から期待されている. しかし, 従来のOIS画像測定の課題では, 信頼性・再現性が十分でないことが挙げられる. 研究目的は2年間の研究期間の制約のもとでの覚醒手術用のヒト脳機能マッピングのためのOCTの基礎研究であり, 基本的な課題に取り組み, 解決策を検討して次の研究開発の基盤を築くことである. 初年度は, 主にSS FF OCT (single shot wide field OCT)の試作を行い, 基本動作を確認し, 測定領域(4㎜x4㎜)や感度の検討を行った. 本研究室で従来研究してきた一回の露光で断層画像が測定できるSSWFOCTを改善し, ノイズの検討・低減を図り, 感度を増大させる手法を実験的に検討した. SSWFOCTの試作では, 波長板や偏光依存型のプリズムなどを駆使し, 従来のSSFFOCTをべ一スに光学特性を再評価し, 背景ノイズの原因を明らかにして, 偏光を利用して背景ノイズを減少させる方法や, 背景ノイズ低減する新しい測定方法を具体的に検討した. 以上より, 散乱資料に対してより背景ノイズの低減が可能な測定方法を提案できた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
震災の影響もあり, 光源であるレーザー装置が, 不調であったことOCTの感度評価に時間がかかった事が理由である
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Strategy for Future Research Activity |
動物実験を早めに行うことと, 機能革新から電圧を直接測定できる方法を検討したい
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Research Products
(1 results)