2014 Fiscal Year Annual Research Report
金融緩和政策がおよぼす日本国債市場へのインパクトのモデル分析
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13F03309
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
松田 安昌 東北大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (10301590)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ULLAH Wali 東北大学, 経済学研究科(研究院), 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | Nelson Siegel model / interest rates / Kalman filter / Garcg effect |
Outline of Annual Research Achievements |
Nelson-Siegelモデルは金利期間構造のモデル化に伝統的に広く使われてきた。実際、欧米諸国の国債金利の期間構造はNelson-Siegelモデルによって高い精度で説明されることが多くの実証研究によって知られている。一方、失われた20年とよばれる長い不況からいまだに脱し切れていない日本経済において、日本国債の金利は非常に特殊な特徴を持つ。日本銀行のゼロ金利政策により短期金利はほぼゼロであるが、長期金利は複数の変曲点をもつ。Nelson-Siegelモデルはこれらの日本国債金利の特殊な変動を説明することができない。そこで本研究では、Nelson-Siegelモデルを一般化して2つのスロープパラメータを時変構造にし、さらに誤差項のボラティリティをEGARCHモデルによって分散の不均一構造を持たせた。この一般化Nelson-Siegelモデルの良さを検証するために、1)データへのあてはまりの良さ、2)予測量とその予測誤差、の2点を計算して既存のNelson-Siegelモデルの結果と比較を行った。その結果、提案した一般化Nelson-Siegelモデルは日本国債のイールドカーブへのあてはまりを改善するのみならず、国債金利の予測パフォーマンスを様々な満期設定の下で改善することがわかった。さらに、外部の経済ショックに対し、プラスのショックとマイナスのショックはボラティリティに対称でない影響を与え、過去のショックより直近の経済ショックが現在のボラティリティに影響していることを示した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)