2013 Fiscal Year Annual Research Report
スマートグリッドシステムのための分散型再生可能エネルギー電源の瞬時制御戦略
Project/Area Number |
13F03359
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
千住 智信 琉球大学, 工学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HOWLADER Abdul Motin 琉球大学, 工学部, 外国人特別研究員
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Keywords | スマートグリッド / 再生可能エネルギー |
Research Abstract |
本研究では、大規模なウインドファームが今後導入されることを考慮し、大規模な蓄電池等を導入しないで電力平滑化や発電電力の望ましい値へ制御するために、ウインドファームの動作点をダイナミックに制御する手法を提案している。また、系統電圧の制御にはウインドファームのインバータを有効利用する方法を提案した。すなわち、インバータにより無効電力を発生させることにより、有効電力と無効電力の最適制御を達成できる。提案する制御方法を利用することにより、蓄電池等の付加設備を導入しないで高性能な電力系統安定化手法となることを電力系統の瞬時値シミュレーションより明らかにしている。 さらに本研究では、ウインドファームをスマートグリッドの考えに基づいて制御する手法を検討した。電力系統で余剰電力(不足電力)が発生した場合でも可制御負荷を導入することによりウインドファームの発電電力を最大限する方法を提案した。最近話題になっている電気自動車、ヒートポンプ等の可制御負荷をウインドファームの発電状況に応じて最適動作させることにより系統全体でウインドファームの出力変動に対応するための技術的成果を今回の研究により得ることができた。このような手法の導入により、個々の風力発電システムから得られる電力量を最大化することも可能となる。今後導入が加速する再生可能エネルギーの有効利用と共に再生可能エネルギーの市場取引の導入により社会的利益が増加するためのシステムについても今後検討予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究成果が学術論文として公表されており、計画された研究はおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
分散型電源と可制御負荷を利用して最小の蓄電池容量で安定で経済的な電力系統の運用方法を検討する。この目的を達成するために、電力取引市場を考慮した電力システムの検討を行う。
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Research Products
(3 results)