2014 Fiscal Year Annual Research Report
ガンマ線バーストアフターグロー光度曲線から導く宇宙論
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13F03786
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
長瀧 重博 独立行政法人理化学研究所, 長瀧天体ビッグバン研究室, 准主任研究員 (60359643)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DAINOTTI Maria 独立行政法人理化学研究所, 長瀧天体ビッグバン研究室, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ガンマ線バースト / 宇宙論 / アフターグロー / 超新星爆発 / ダークマター / ダークエネルギー |
Outline of Annual Research Achievements |
ガンマ線バーストは最も明るい天体ですが、超新星爆発と違って明るさが一定していません。これが超新星爆発は宇宙の大きさを測定する方法として広く利用されている一方でガンマ線バーストがあまり用いられていない最大の原因です。ガンマ線バーストが本当に宇宙論に適用出来るようになるのか、その成否を握る鍵のひとつに、ガンマ線バースト観測は本当に偏りがないかどうかという検証があります。既に報告されたガンマ線バーストの経験則”The Dainotti Relation”(この発見によりDainotti氏はイタリア共和国メリット勲章を2013年に受賞)は、それまでに報告されているガンマ線バーストの観測データを基に導かれたものです。もしこれらの観測が偏ったものであり、ある特別の傾向を持つガンマ線バーストのみを抽出して得られたものであるならば、今後”The Dainotti Relation”を適用して宇宙論を展開していく際にも、この点に留意する必要があります。逆にこれらの観測に偏りがないということが判明するならば、”The Dainotti Relation”は普遍的なガンマ線バーストの基本量であり、今後ガンマ線バーストの観測例が増えるに従ってより統計的に正確なガンマ線バースト宇宙論を展開することが出来ます。本論文に於いては、2014年までに得られた観測データを再解析し、そのデータの範囲では”The Dainotti Relation”は揺るぎなく、この関係式を用いて宇宙初期の星形成史の進化を定量的に評価出来るなど、宇宙論にも応用可能であることを示しました。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
研究室ホームページに年次報告あり。
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Research Products
(5 results)