2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13GS0012
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
和泉 孝志 群馬大学, 医学系研究科, 教授 (70232361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 博之 群馬大学, 医学系研究科, 助教授 (00235897)
立井 一明 群馬大学, 医学系研究科, 講師 (00192633)
新井 洋由 東京大学, 薬学系研究科, 教授 (40167987)
青木 淳賢 東京大学, 薬学系研究科, 助教授 (20250219)
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Keywords | 生理活性脂質 / オーファン受容体 / ロイコトリエン / 2-アラキドノイルグリセロール / リゾホスファチジン酸 / ホスホリパーゼ / リン脂質生合成 |
Research Abstract |
1.オーファン受容体の新規生理活性脂質のリガンドスクリーニング 既知の脂質メディエータ受容体と相同性の高い約20個のオーファン受容体についてリガンドスクリーニングを行った。臓器から抽出した脂質を、分画しリガンドとして用いた。数個の受容体に対して反応する画分を得ており、今後さらに精製を進めてリガンド脂質の分離同定を行う予定である。また、脂質リガンドライブラリーに対するスクリーニングの結果、反応を示す受容体を発見し、シグナルの解析を進めると同時にその生理的意義について解明している。 2.生理活性脂質産生に関する研究 脳におけるリゾホスファチジン酸および2-アラキドノイルグリセロールの産生機序を解明する目的で、ラット脳から各々産生酵素の部分精製を行い、新規の酵素によるこれら生理活性脂質の産生機序を明らかにした。 3.生理活性脂質受容体に関する研究 乳ガンや胃ガンなどの管腔を形成する悪性腫瘍におけるリゾリン脂質の産生と、リゾリン脂質受容体の発現を検討し、腫瘍転移や増殖におけるリゾリン脂質の役割を明らかにした。 4.リン脂質生合成に関する研究 膜リン脂質の主要成分であるホスファチジルコリン合成の律速酵素であるCTαの転写調節機構を解明し、がん遺伝子産物であるEts-1の結合領域の役割を解析した。また同部位に、Ets-1と相同性のある強力な転写抑制因子Netが結合することを発見し、その細胞増殖抑制作用を見いだした。
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Research Products
(6 results)