2005 Fiscal Year Annual Research Report
人文社会科学と自然科学を連携するメタレベル知識ベースシステムの開発
Project/Area Number |
13GS0020
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
清木 康 慶應義塾大学, 環境情報学部, 教授 (10169956)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳田 英幸 慶應義塾大学, 環境情報学部, 教授 (80227579)
金子 郁容 慶應義塾大学, 大学院政策・メディア研究科, 教授 (70169564)
古川 康一 慶應義塾大学, 大学院政策・メディア研究科, 教授 (10245615)
武藤 佳恭 慶應義塾大学, 環境情報学部, 教授 (40245618)
相磯 貞和 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (60138013)
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Keywords | データベース / メタデータベース / 知識ベース / データベース統合 / マルチメディアデータベース / 情報システム |
Research Abstract |
本研究では、平成13年度から16年度までの4年間に、人文社会科学と自然科学の情報源を有する異種データベース群を連結し、それらの情報源を融合するための情報の検索、抽出、編集、統合機能群、および、それらの機能群を実現するメタレベル知識ベースシステムの実現を行い、そのシステムを対象としたヒューマン・インタフェース、知識発見機能、学習機能の実現を行ってきた。 具体的には、(1)メタレベル知識ベースシステムの機能群およびシステム・アーキテクチャの設計、構築、(2)異種データベース群のメタレベル知識ベースシステムの連結による知識情報獲得を実現する言語体系の設計、構築、(3)研究、学問領域創造のためのヒューマン・インターフェース環境の設計、構築、(4)知識発見機能、学習機能の設計、構築を行ってきた。 平成17年度、本研究では、(1)〜(4)において実現したメタレベル知識ベースシステムが、実際の学問領域において、異なる学問分野間に跨る研究活動に有効に利用、応用されることを検証し、本システムの主要機能群、特に、意味的連想検索機能、知識発見機能、学習機能が、研究活動において実際に創造的なシステム機能として利用可能であることを検証するために、本システムの実際の利用、応用時における有効性に関する評価実験、実証実験を行い、本システムの本格的な利用、応用環境の実現を行った。応用例として、[1]医学分野(呼吸器分野,感染症分野)、[2]国際関係分野、[3]音楽分野、[4]画像を対象とした感性検索分野、[5]教育・職業データベース連携による個人キャリア開発分野の5分野の研究活動における本システムの有効性を実証実験によって検証した。それらの分野の研究者を対象として、本システムによる知識獲得、知識統合、知識発見による知的創造活動の実験を行い、異なる学問分野間の情報源を連携することによる創造的研究活動を支援する機能としての本システムの実現可能性、有効性を明らかにした。さらに、本システムの今後の活用を促進するために、本システムの本格的な利用、応用環境として、それらの分野を対象としたWWW上からのシステム利用インタフェースの実現を行った。それらの実証実験、および、本システムの利用環境の構築により、今後、本システムを様々な応用において利用するための環境を実現した。
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Research Products
(23 results)