2014 Fiscal Year Annual Research Report
難治性社交不安障害に対する治療戦略の確立に向けて:認知行動療法の効果研究
Project/Area Number |
13J00177
|
Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
吉永 尚紀 宮崎大学, テニュアトラック推進機構, 講師
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 社交不安症 / 認知行動療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
選択的セロトニン再取込阻害薬(SSRI)を用いた薬物療法は、国内外を問わず社交不安症に対する標準治療(第一選択肢)として位置づけられている。しかし、約60%の患者は顕著な改善を示さないとされるが、標準治療に対する次の治療戦略は確立されていない。そこで本研究では、SSRI治療により十分な改善を示さない社交不安症患者に対し、通常診療に認知行動療法を併用することが、通常診療単独と比較して有効であるか、ランダム化比較試験により検証することを目的とした。 その結果、認知行動療法併用群では、通常診療単独群と比較して、8週時点、16週時点で主要評価項目である社交不安尺度(LSAS)の有意な改善を認めた(p < 0.001)。治療反応性を認めた患者は、通常診療単独群で14.3%であったのに対し、認知行動療法併用群では85.7%であった。また寛解に至った患者は、通常診療単独群で0%であったのに対し、認知行動療法併用群では47.67%であった。その他の副次評価項目(うつ症状・機能障害など)についても、主要評価項目の結果を支持する結果となった。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(13 results)