2014 Fiscal Year Annual Research Report
環境の理解に基づいた人の社会的な行動のモデル化に関する研究
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13J00198
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
城所 宏行 大阪大学, 情報科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 社会的知能 / ヒューマンロボットインタラクション / コミュニケーションロボット / フィールド実験 / 行動理解 / 歩行者シミュレーション / 行動創発 / 行動計画 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,現状商業施設などフィールドで活動するサービスロボットが,人ならば起こさないような邪魔な行動をとってしまうなど,いわゆる社会常識の欠如によって起こす問題を技術的に解決することを目的として研究を実施している. 今年度は前年度に構築した,環境の状況に応じて動的に混雑の回避行動を歩行者シミュレーションに基づいて計画するシステムを用いて,実際の複合商業施設でサービスロボットによる実証実験を行った.実験では,ロボットにイベント案内タスクを実装しサービスをさせた.実験中には,ロボットのそばを通り過ぎた歩行者に対して,歩いているときにロボットやロボットの周りに群がる人々に歩行を邪魔されて不快に感じたかについて,アンケート調査を実施した.実験の結果,モデルに基づいて混雑を回避するシステムを用いることによって,ロボットのまわりを通り抜けたい歩行者の歩く快適さが有意に向上することを確認した.この研究成果を現在,IEEE論文誌に投稿している. また,前年度に構築した,ロボットに対する妨害行動を緩和させるための行動プランニングシステムを用いて,複合商業施設でサービスロボットによる実証実験を行った.タスクとして,巡回警備サービスを行わせた.実験の結果,システムを用いることで,ロボットの妨害行動の発生頻度が有意に軽減し,巡回警備の移動効率が向上することを確認した.この研究成果は,論文誌に採録が決定している.さらに,国際会議のFull Paperにアクセプトされ,発表された研究の中でも特に高い評価を受け,最優秀論文賞を受賞することができた.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] Why Children Abuse Robots?2015
Author(s)
Tatsuya Nomura, Takayuki Uratani, Takayuki Kanda, Kazutaka Matsumoto, Hiroyuki Kidokoro, Yoshitaka Suehiro, and Sachie Yamada
Organizer
10th ACM/IEEE International Conference on Human-Robot Interaction
Place of Presentation
Portland (USA)
Year and Date
2015-03-04
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