2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13J00202
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
花田 卓司 京都大学, 人間・環境学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 室町幕府 / 建武政権 / 南朝 / 守護制度 / 観応の擾乱 / 恩賞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、当初の研究計画を踏まえつつ新たなテーマにも取り組み、(1)南朝の恩賞制度、(2)初期室町幕府の政権構想、(3)室町幕府守護制度の再検討、(4)南北朝後期の戦功認定の4点を中心に研究を進めた。 (1)については、南朝勢力が発給した恩賞給付文書(綸旨および各地に派遣された親王の令旨、軍事指揮者の恩賞宛行状など)を収集し、発給者・受給者・恩賞対象地を整理して、その特徴を明らかにした。なお、この成果の一部は「建武政権・南朝の恩賞政策」としてまとめ、日本史史料研究会編『南朝研究の最前線(仮)』(洋泉社)に掲載予定である。 (2)については、近年の研究で明らかにされつつある建武政権と室町幕府との連続面を踏まえつつ、建武政権下の足利氏について考察し、初期室町幕府の政権構想に建武政権が及ぼした影響を明らかにした。 (3)については、室町幕府守護制度史上における建武三年の位置づけを再検討するとともに、室町期へとつながる守護制度成立の画期が観応の擾乱であることを明らかにした。 (2)・(3)の成果は2015年度内に論文として公表するには至らなかったが、すでに執筆内容についての調査・分析は終えており、近く論文として公表する準備を進めている。 (4)については、関連史料の収集・整理を終え、大まかな見通しを得ることができた。現在は論文化に向けて研究を継続中である。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)