2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13J00350
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
江口 久美 京都大学, 人間・環境学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | フランス / 住民団体 / 近隣住区評議会 |
Outline of Annual Research Achievements |
4月から8月にかけて、CQの設置が義務付けられている47コミューンに関する情報を収集し、精読・整理・分析した。すなわち、京都大学総合図書館及びインターネットの行政やCQのHPなどにおいて文献を収集した。この期間に、必要に応じて東京に出張し、国立国会図書館、国立公文書館、東京大学総合図書館、東京大学先端科学技術研究センター図書室において資料収集を行った。また、該当するコミューン・団体などについて、メールや電話を通じてコンタクトを試みた。 更に、日本における住民団体の生活景保全に関する実態と課題の把握を行うため、京都市中京区において先進的な活動を行っている姉小路界隈を考える会にヒアリングを行い、まちづくり通信などの資料収集を行った。 9月に約2週間フランス・パリに滞在した。現地では、フランスにおけるCQ及び住民活動の実態を探るため、国立図書館、都市計画文書館、建築・遺産シテ・アーカイヴ・センターにおいて資料収集を行った。また、パリ3区区役所において3区のCQについてのヒアリングを試みた。上記の資料収集・整理を行った後、シャラントン=ル=ポンのフランス国立科学研究センターUMR 7218建築・都市・都市計画・環境研究室およびフランス国立社会科学高等研究院から研究についてのご意見をいただいた。10月から翌年3月にかけては、収集した資料・情報を精読・整理・分析し、調査の不足部分を明らかにし、インターネットの行政やCQのHPなどを用いて、不足部分についての調査を行った。 研究の成果の発表については、CQの設置が義務付けられた47コミューンにおける近隣住区評議会による活動について及び日本の住民まちづくり活動について学会誌発表および学会発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
日本の状況についての具体的な対象地を絞っての調査、フランスの法律についての整理も完了し、義務づけられた近隣住区評議会(CQ)についての全国的な状況の詳細な把握にも至った。更に、パリのCQについて3区区役所ともコンタクトを取った。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度の研究計画について遂行する予定である。
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Research Products
(8 results)