2014 Fiscal Year Annual Research Report
スーパーアパタイトナノ粒子法を用いた抗癌剤および核酸のデリバリーシステムの構築
Project/Area Number |
13J01119
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
呉 しん 大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 固形腫瘍間質液圧 / ナノ粒子 |
Outline of Annual Research Achievements |
腫瘍の高い間質液圧(IFP: Interstitial Fluid Pressure)が原因で、抗がん剤やナノ粒子を含むあらゆる薬剤が固形腫瘍の深部まで浸透できず、期待された治療効果を発揮できていない。世界はIFPを下げるために、様々な分子試薬を開発してきた。メカニズムは不明だが、腫瘍壊死因子(TNF-α)と併用することで薬剤の腫瘍浸透性が向上したり、細胞外マトリックス分子を抑えるトランスフォーミング増殖因子(TGF-β)を併用することで、浸透しにくいナノ粒子 (100nm)も腫瘍の深部まで到達できたとの報告がある。 我々は臨床応用を目指した抗癌剤や核酸内包スーパーアパタイト(sCA)の開発を行ってきたが、sCA単独でもIFPを下げる効果があることを見出した。sCA静脈投与後、数時間内において、固形腫瘍中のintegrinβ1の発現が減少し、実際ほぼ同じタイミングにおいて、高い腫瘍IFPも有意差を持って減少したことを突き止めた。これは、in vivoにおいてまだ報告されていないメカニズムである。実証実験として、試薬を内包されていない空のsCAを先に担癌マウスに静脈投与し、インドシアニングリーン(ICG)を腹腔内投与という、両試薬別ルートの投与を行い、マウス皮下固形腫瘍においてICGの集積がイメージングシステムにて確認できた。 世界はドラッグデリバリーシステムの開発に力を入れているが、固形腫瘍の環境を改善しない限り、どれだけ精密に設計されたDDSであっても、期待される抗腫瘍効果が得られない。今回発見した、空sCAによるintegrinβ1を介した固形腫瘍IFPの減少というメカニズムは、今後DDSの開発をする上で重要な参考指標になり得る。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Innovative Delivery of siRNA to Solid Tumors by Super Carbonate Apatite.2015
Author(s)
Xin Wu, Hirofumi Yamamoto, Hiroyuki Nakanishi, Yuki Yamamoto, Akira Inoue, Mitsuyoshi Tei, Hajime Hirose, Mamoru Uemura, Junichi Nishimura, Taishi Hata, Ichiro Takemasa, Tsunekazu Mizushima, Sharif Hossain, Toshihiro Akaike, Nariaki Matsuura, Yuichiro Doki, Masaki Mori.
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Journal Title
Plos One
Volume: March
Pages: 1-21
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] A glucose carbonate apatite complex exhibits in vitro and in vivo anti-tumour effects.2015
Author(s)
Hirofumi Yamamoto, Xin Wu, Hiroyuki Nakanishi, Yuki Yamamoto, Mamoru Uemura, Taishi Hata, Junichi Nishimura, Ichiro Takemasa, Tsunekazu Mizushima, Jun-Ichi Sasaki, Satoshi Imazato, Nariaki Matsuura, Yuichiro Doki & Masaki Mori.
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Journal Title
Scientific reports
Volume: January
Pages: 1-7
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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