2015 Fiscal Year Annual Research Report
超高速列挙アルゴリズムを用いた構造データマイニングアルゴリズムの開発
Project/Area Number |
13J01149
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
和佐 州洋 北海道大学, 情報科学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | データマイニング / 列挙アルゴリズム / グラフ / 非巡回構造 / 遷移問題 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,高速な列挙アルゴリズムを利用することで,膨大なデータベースから有用な規則性を発見することである.平成27年度は,申請時に立てた計画に対する研究を行い(3-1, 3-2),さらに,本課題をより深く理解するために新たに追加した研究を行った(3-A, 3-B). (3-1)本項では,1年目に開発した開発したデータマイニングアルゴリズムを計算機実験により評価した.既存のアルゴリズムに対してその有効性を確認したものの,改良点も見つかったため,その改良方法を現在模索中である. (3-2)本年度のもう一つの目標は,学位論文であり,無事完了した.本論文は,本課題の基盤技術である列挙アルゴリズムに関する論文である. (3-A)本研究の基盤技術である列挙に関して,誘導マッチングと弦二部誘導グラフに着目した.誘導マッチングとは,マッチングをなす誘導グラフのことをいう.また,弦二部誘導グラフとは,長さ6以上のサイクルが少なくとも1本の弦を持つ誘導グラフをいう.ただし,弦とは,サイクル上で距離が2以上離れている2頂点間にある辺のことをいう.誘導マッチングに対しては,短いサイクルを持たない時,最適な列挙アルゴリズムを,また,弦二部誘導グラフに対しては,初の多項式遅延列挙アルゴリズムを提案した. (3-B)昨年度注目した誘導木に対し,本年度は,解空間の構造を解析するためのアプローチとして注目されている遷移問題の下でさらなる考察を行った.遷移問題とは,ある決定問題の解SとTが与えられた時に,許された操作のもとで,Sを繰り返し変形させていくことで,Tを作り出すことができるか,という問題である.本項では,連結非巡回な誘導グラフ(誘導木)に対する遷移問題を考察し,固定パラメータ容易性の観点で,その計算困難性を解明した.本成果は,国際会議LATA2016(採択率35%)に採択され,口頭発表を行った.
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(6 results)
-
-
-
-
[Presentation] 極大誘導木遷移問題2015
Author(s)
和佐 州洋,山中 克久,有村 博紀
Organizer
第153回 アルゴリズム研究会
Place of Presentation
定山渓,北海道
Year and Date
2015-06-12 – 2015-06-13
-
-