2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13J01861
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
下谷 卓也 大阪大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 余剰次元 / ヒッグス粒子 / LHC |
Research Abstract |
2012年7月4日にLHCによってスカラー粒子が発見された。この粒子の性質を調べる事により、現在のエネルギーよりも高いエネルギースケールでの新しい物理を調べることができる。私が新しい物理として取り扱うものは、余剰次元である。余剰次元が存在したとき、その空間構造によって余剰次元ゲージ場が真空期待値を持ち(Aharonov-Bohm効果)、自発的に対称性を破る機構(細谷機構)を用いて、高エネルギー領域での物理を模索する。私の模型におけるヒッグス粒子が昨年発見された新粒子であるならば、実験データよりヒッグスの質量は126GeVとなる。しかし、そのようなビッグスは私の模型では存在しないので、模型を改良する必要があった。そこで、模型に新たなフェルミオンを加える事で、質量126GeVのヒッグス粒子を作ることし、それに成功した。この時に、新たなuniversalityが発見された。新たに加えたフェルミオンの数にかかわらず、余剰次元ゲージ場の真空期待値と余剰欠元に起因する粒子の特徴的な質量が1つの曲線上にプロットされることがわかった。また、ヒッグス粒子の3点と4点の結合定数も同様にフェルミオンの数によらないことがわかった。 この模型には、標準模型には存在しない新たな粒子が現れる。それは余剰次元が存在することにより現れる。そこで、その粒子が今後、加速器実験にて検証可能かどうか、実験ではどのようなsignalとして現れるのかについて研究している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究目的である私の研究している模型の改良・実験との整合性に関して1つ結果が出ており、それについて現在論文にまとめている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在出ている結果を論文として発表する。今後続けて、私の研究している模型での精密測定実験への制限をつける研究へとむかう。まず、精密測定実験に最も強く寄与してくる粒子に関する計算結果を出し、次に寄与してくる粒子との比較を行う。その結果、十分強く寄与してくる粒子の効果だけを含め、精密測定実験と私が扱っている模型の整合性を検証する。
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Research Products
(7 results)