2014 Fiscal Year Annual Research Report
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13J02138
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
松田 唯 広島大学, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | Marangoni flow |
Outline of Annual Research Achievements |
BQ/HQ系の電気化学的可逆性を利用して、運動様相を電気化学的に制御する系を構築した。具体的には直線状の水路へ注いだHQ水溶液を水相とし、BQ円板を自律運動素子とした。対電極を水相中に入れて電圧制御することで電圧印加しない場合は連続運動、電圧印加によりBQ→HQが進行する場合は運動速度が抑制され、逆にHQ→BQが進行する場合では持続的な運動様相が発現した。また、周期的にパルス電圧を付加した場合、抑制と促進がパルスに応答して交互に発現する系が得られた。 水面上で特徴的なパターンを示す複数の樟脳粒子について、これまで重要なファクターとして提唱してきた表面の流れ「表面流」に加えて、「横毛管力」に着目し新規なメカニズムを提唱した。現在論文作成中である。 また、速度が水深依存性を示す樟脳素子についても論文投稿中(major revision)である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
電極反応を用いた自律運動システムとして、BQ/HQ系の電気化学的可逆性を利用して、運動様相を電気化学的に制御する系を構築した。HQ水溶液を水相とし、対電極、白金版を水相中に入れて自律運動素子であるBQ円板の自律運動を電圧制御した。パルス的な電圧印加により運動の抑制、促進を含んだシステムを構築できた。現在論文作成中である。 水面上で特徴的なパターンを示す複数の樟脳粒子について、基本的なデータはとり終えたが、メカニズムに対してのアプローチが不十分であるため、共同研究者と議論を行い論文としてまとめる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
速度が水深依存性を示す樟脳素子について投稿中の論文を完成させ、水面上で特徴的なパターンを示す複数の樟脳粒子についてもメカニズムを提唱し、論文投稿を行う。
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Research Products
(9 results)
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[Presentation] 複数の樟脳粒子の動的パターン形成2015
Author(s)
松田唯, 末松J.信彦, 北畑裕之, 井倉弓彦, 西森拓, 中田聡
Organizer
日本化学会 第95春季年会
Place of Presentation
日本大学 理工学部船橋キャンパス(千葉)
Year and Date
2015-03-26 – 2015-03-29
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