2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13J02147
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
伊藤 優里 山口大学, 理工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 子育て支援 / 地域組織 / 空き家 / 地域施設 / 講座 / イベント / 運営体制 / 使われ方 |
Research Abstract |
本研究は、山口市の地域人材や地域施設等を活用した「地域型」子育て支援施設に着目し、実施している講座・イベントについて調査を行うことによって、地域組織による民家を活用した子育て支援施設の地域との連携・協力体制とその効果を明らかにすることを目的としている。本年度は「地域型」5施設の講座・イベントを対象に、(1)年間イベントの概要把握、(2)講座・イベント時の拠点施設・地域施設・農地の使われ方調査、(3)スタッフ・講師・利用者に対するアンケート調査、(4)施設運営者に対し講座・イベントの運用形態に関するヒアリング調査を実施した。 これらの調査により、「地域型」が実施する講座・イベントの内容には、各施設の組織構成や運営方針が大きく関係しており、この組織構成の違いが、イベントの規模や講師の属性に影響を与えていることがわかった。講座・イベント時に利用される場所については、主に拠点施設・地域交流センター・施設や代表者が所有する農地が利用され、実施内容や託児の有無によって施設を使い分けていた。また、スタッフ・講師・利用者対するアンケート調査において、①スタッフ : 講座・イベント時のスタッフの役割分担、拠点以外で実施する場合の理由、運営にかかった費用等、②講師 : 居住地、職業、施設に関わるようになったきっかけ等、③親子の年齢、居住地、日常の施設利用の有無、講座・イベントを知ったきっかけ、参加目的、内容等への満足度等の把握を行い、各施設がどのようなつながりで講師を依頼しているのか、また利用者は通常のひろばを利用している親子が8割以上を占めることなどがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
H25年度は、「地域型」5施設のうち3施設の調査を実施予定だったが、5施設とも調査を行うことができ、調査項目も予定通り実施できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
講座・イベント時に施設や農地の使われ方調査を実施したが、データのまとめや分析に不十分な点があるため、運営体制や場所の使われ方について丁寧に分析を行う。また、組織構成が講座・イベントの内容に及ぼす影響についても、スタッフへの追加ヒアリング調査を行い、より明確にする予定である。
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Research Products
(4 results)