2014 Fiscal Year Annual Research Report
夜間の街並み構成要素の街路照明光が与える視覚心理に関する定量的評価とその応用
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13J02164
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
持永 愛美 京都大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 心理評価 / 夜間街路 / 路面輝度 / 明るさ感 / 活動性 / 光環境 / 輝度分布 / 照明デザイン |
Outline of Annual Research Achievements |
夜間における街路照明は、これまでに安全性の観点から、視認性の向上のために光量確保が重視されてきた。しかし、今日ではLEDや有機EL等の新たな照明技術が発展し、従来とは異なる照明配置や光色などを用いた計画が可能であると言える。そこで本研究では夜間街路の照明環境の光の分布に着目し、心理的印象との関係を明らかにし、印象評価モデルの構築を目指している。初年度では、第一段階として、現状の夜間街路の撮影画像を用いた印象評価実験を実施した結果に基づき、心理的印象に影響を与える光の分布の特徴量の分析を行った。そこで、夜間街路に対する明るさ感印象は、空間のベースとなる明るさが影響することを見出した。活動性印象は、空間の明るさに加え、周囲と比べて局所的に明るい領域の数が影響すると考え、これらを変数とした評価モデルを作成した。次に、第一段階で提案した評価モデルが現実空間と同様の輝度レベルにおいても適応可能か検証することを目的として、調光・調色および光の点灯パターンの設定が可能な夜間街路の縮尺模型を製作し、その模型を用いた印象評価実験を実施した。この結果より、輝度レベルが変わっても、我々が提案した評価モデルが適応可能であることを示した。また、明るさ感および活動性以外の印象評価として、不安感、調和感、快適性および嗜好性の印象に影響を与える光の分布の特徴量についての検討を行い、夜間街路の心理的印象の総合的な評価構造を示した。第三段階として、これまでに示した評価モデルが実際の街路において応用が可能かを検証するために、実空間における印象評価実験を行った。その結果、実空間評価に対しても評価モデルが適応可能であることが示された。さらに、画像を用いた評価実験の有用性についても確認をした。以上のことから、本研究によって、夜間街路の明るさ感及び活動性の評価モデルを示し、さらに画像評価実験の有用性を示した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)