2013 Fiscal Year Annual Research Report
アフリカ農村における女性のライフコースと持続的な就学の可能性
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13J02936
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
有井 晴香 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | アフリカ / 教育開発 / 女子就学 / ライフコース / ジェンダー |
Research Abstract |
4月~7月にかけて日本国内で入手できる関連文献の収集と読み込みをおこなった。エチオピア西南部地域史・民族誌、アフリカにおける教育開発、ジェンダー、ライフコースに関連する文献を収集した。4月に開催された日本ナイル・エチオピア学会、5月のアフリカ学会、7月に比較教育学会の計3つの学会と2つの研究会の場において、前年度までの調査・研究内容と文献調査の成果をあわせて口頭発表をおこなった。 エチオピアの学校の長期休暇にあたる8月上旬からエチオピアへ渡航し、年度始まりである9月をまたぎ翌年3月上旬まで滞在し約7か月間におよぶ長期の現地調査をおこなった。具体的にはおもに以下の3点に関して調査をおこなった。 (1)エチオピア南部諸民族州南オモ県マーレ郡における広域調査 本研究のおもな調査地であるコイベ村との比較をおこなうために、コイベ村とは地理的条件が異なる村々を訪問し、住民の就学状況と各村の学校の設備状況、教育状況に関して校長・教師をおもな対象として聞き取り調査をおこなった。 (2)学校教育普及前の女性のライフコースに関する聞き取り調査 コイベ村に小学校が設立された1980年以前の女性のライフコースモデルを明らかにするため、それ以前にうまれた30代~50代のマーレ人女性10人を対象とした聞き取り調査をおこなった。結婚・出産の時期とその経緯、結婚前と結婚後の生計活動の内容についてとくに重点的に聞き取りをおこなった。 (3)就学経験のある女性のライフコースに関する聞き取り調査 中学校を修了している女性11人と、結婚・出産と就学を両立している女性6人を対象にライフヒストリーの聞き取りをおこなった。就学の経緯、就学中の生活状況、家族構成、修了後の進路選択に関して聞き取りをおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の計画よりも長い期間現地調査を集中的におこなったことにより、当初想定していたよりも多くの情報を収集することができた。インフォーマントの選定と簡単なインタビューを計画時は想定していたが、実際には合計27人のライフヒストリーを収集することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画以上に研究を進めることができたため、今後は前年度の調査で得られた結果を分析し、学会発表・投稿論文の形でアウトプットすることに努める。前半期で学会発表をおこない、その結果得られた講評も参考にしながら、これまでの調査で得られていない不足情報を収集するために1ヵ月間の中期間調査をおこなう。その結果も加え後半期に新たに論文を執筆する。
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Research Products
(4 results)