2014 Fiscal Year Annual Research Report
スチールチップ補強ポリマーセメント系複合材料の開発と構造部材への適用
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13J03038
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
洪 善熙 京都大学, 工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | SCRCC / SCRPCC / 乾燥収縮 / クリープ / 付着特性 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.研究目的 本研究は, 省資源, 環境負荷物質低減, 長寿命を基本概念とした環境配慮型鉄筋コンクリート構造物を実現するための研究である。本研究の目的は,スチールチップ補強セメント系複合材料(SCRCC; Steel Chip Reinforced Cementitious Composite)にセメント混和用ポリマーを適用(スチールチップ補強ポリマーセメント系複合材料, SCRPCC; Steel Chip Reinforced Polymer Cementitious Composite )してこの問題を解決することである。この新しく開発したセメント系材料について各種材料実験の結果を踏まえ,最終的にはスチールチップ補強セメント系複合材料の構造部材への適用を提案する.
2.2年度目研究目標 2年目には, 1年目にSCRCCで行った乾燥収縮とクリープ実験に対して、SCRPCCに材料を変更して実験研究を中心的に乾燥収縮とクリープ特性を把握する。これと共に乾燥収縮ひび割れ予測のため、SCRCCとSCRPCCの付着特性を検討することである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は,鉄筋の付着特性を実験的に検証した。円柱形及び角柱形のセメント系複合材料試験体に鉄筋を埋め込み、片引き試験と両引き試験を行った。平行して、去年に行った拘束壁乾燥収縮試験体のひび割れ本数の数値解析による予測を示した。この解析はセメント系複合材料と鉄筋の付着応力―すべり関係を考慮して材料内の応力変化を逐次計算し、ひび割れ発生を予測した。 これらの1年間のデータをまとめて学術論文誌上および国内外の学会で発表している。またスチールチップ補強ポリマーセメント系複合材料の設計と長期性能の予測に必要な評価モデルの構築に着手しており,基本骨格が固まりつつある。 以上の成果は,当初の期待通りの進捗状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、これらのSCRCCとSCRPCCの乾燥収縮とクリープ実験、付着実験結果に基づき、SCRCCとSCRPCCの乾燥収縮ひび割れの発生について解析し、モデル化をするための解析作業を中心的に行っている。1年目の研究成果は今年度1年間学会論文集と国内∙外学会で発表した。そして、今、行っている解析作業が終わったらすべての結果をまとめて、国際ジャーナルに英語論文を投稿するのを計画している。
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Research Products
(11 results)