2014 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア高等教育圏の形成と地域型プログラムのインパクトに関する研究
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13J03901
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
嶋内 佐絵 上智大学, 総合人間科学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 国際情報交換 / 国際会議参加 / 国内学会発表 / 論文発表 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は3回の海外研究出張、4本の論文発表(うち3本は査読有り)、3回の学会発表を行った。5月には韓国で高麗大学校国際大学院訪問、インフォーマントと会合、済州島でシンポジウムに参加し、6月には欧州3カ国で欧州・東アジアから各国の研究者を集めて拓かれた国際会議EPRIEに参加し、会議終了後にはCollege of Europe訪問および資料収集、ライデン大学訪問を行った。8月には、23日間に渡り訪問研究員としてハワイ大学East West Centerに滞在し、論文執筆に従事。受け入れ研究者であるJohn Hawkins名誉教授との定期的な会合、図書館での資料収集などを行った。ここでの研究成果は英文ジャーナルに投稿中(査読待機中)である。その他研究成果である、「なぜ英語プログラムに留学するのか?日韓高等教育留学におけるプッシュ・プル要因の質的分析を通して」(査読有、『教育社会学研究』日本教育社会学会第94集)、「非英語圏における英語による高等教育プログラムとその課題 日韓旗艦大学の留学生に対する質的調査から」(査読有、『アジア教育』第8巻)、「韓国高等教育の国際化と英語による学位プログラムに関する一考察 国際大学院における質的分析を中心として」(査読有、防衛大学校紀要(人文社会科学編))の3本の論文では、日本と韓国における英語による国際的な学位プログラムに注目した質的調査をもとにした実証研究成果を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
フィールドワークを予定している機関とのコンタクトの効率性を考えて多少の調査予定変更はあったが、研究成果を着実に論文化し発表することが出来たという点で、概ね順調に進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度から所属大学の海外オフィスがタイに設置され、またSEAMEO(東南アジア教育大臣機構)との連携も出来たことから、ASEANでのフィールドワークを最終年度に移行した。そのため最終年度は4月から6月にかけて日本国内の英語による国際プログラムにおける訪問調査を予定しているほか、8月から12月にかけてASEAN諸国における地域型プログラムの調査を遂行し、これまでの研究成果と合わせて高等教育プログラムと地域アイデンティティの形成に関する論文を執筆する予定である。
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Research Products
(7 results)