2015 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア高等教育圏の形成と地域型プログラムのインパクトに関する研究
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13J03901
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
嶋内 佐絵 上智大学, 総合人間科学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 高等教育の国際化 / 国際プログラム / 国際意識 / 国際情報交換 |
Outline of Annual Research Achievements |
英語による国際教育プログラム(本研究ではEMIDPとする)について、プログラム参加学生へのインタビュー調査を開始し、その分析をもとに“Gender Difference towards International Awareness in EMI program in Japanese Higher Education”をBradford. A. & Brown, H. 編集の本(英文)『English-medium Instruction at Universities in Japan: Policy, Challenges and Outcomes』の第10章に寄稿した(2016年7月刊行予定)。2015年度までの研究成果を元に主に日本におけるEMIDPの様相を描き出し、EMIDPの12人の学生を対象に半構造化インタビューを行い、EMIDPへの満足度・プログラム評価、自己評価と卒業後の進路希望などに関してデータを収集するとともに、国際的資質(International Awareness)についてどのように捉え、そこにどのようなジェンダー位相があるのかについて論じた。研究成果については日本語による学会発表を11月に岡山大学で行われた多文化関係学会で行った。また異文化教育学会、日本比較教育学会ではそれぞれ国際教育および地域研究と比較教育研究のラウンドテーブルに参加し、それまでの研究を通した知見を他の研究者と交換した。また日本における高等教育国際化をInternationalization at Home(内なる国際化)の視点からまとめた論文をそれぞれ英文ジャーナルに準備中・投稿中(査読結果待ち)であり、また国際的資質のジェンダー位相に関しては、横浜市立大学論叢(社会科学系)での発表(アウトリーチ)を予定(2016年7月刊行予定)している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
年間予定のほとんどの部分については予定通りの進行である。ただし、海外出張および国際学会での発表については、妊娠出産と重なったため、中断期間を経て再開後、調査および国際学会での研究成果の発表を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
妊娠・出産またその後の育児のため、最終年度の2ヶ月間を中断しているが、再開後は海外調査およびPDとしての研究成果の発表を国際学会で行う予定であり、そのための準備や発表応募などを行っている。再開後には日本比較教育学会全国大会への参加、国際学会での研究成果の発表を予定している他、再開後すぐに海外調査を行うため(韓国およびタイの大学を予定)、調査対象の選定および訪問先とのコンタクトを進めて行く方針である。
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Research Products
(2 results)