2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13J04128
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
鈴木 麻里子 神戸大学, 農学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 生分解 / 樹脂コンクリート / 循環型社会 / 劣化比較 / 統計的劣化予測 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.三点曲げ試験・圧縮試験:PBSA樹脂を用いた供試体強度試験を2年間にわたり実施した.暴露環境を数種類設定し,それぞれの劣化比較を行った.曲げ強度は最終的に2N/mm^2に漸近することが明らかとなった.板厚の違いは暴露後半年間において差異がみられるが,長期暴露するにしたがってその差異は減少した. 2.異なる樹脂を用いた劣化比較(PBSAとPLA):PBSA供試体よりも,PLA供試体において約3.5倍の圧縮強度を示し,PLA樹脂は圧縮応力に強いことが明らかとなった.最終的に,PBSA,PLA供試体ともに2N/mm^2に漸近することが明らかとなった. 3.統計的劣化予測モデル:ワイブル分布を用いてモデル式を作成し,生分解性樹脂コンクリートの強度保持期間を明らかにした.その結果,統計的手法を用いることで,微生物や水など様々な外的要因によって分解される生分解性樹脂コンクリートの劣化モデルを作成することができた. 4.土中・水中・気中暴露による生分解性樹脂コンクリートの劣化評価(PBSAとPLA):マイクロスコープを用いて表面劣化の様子を2値価し数値化して評価した.その結果,PBSA供試体では,表面劣化の進行が顕著であり,水中暴露条件下では供試体表面の白色化が生じるが,その後の樹脂の分解は進行しなかった.土中暴露条件下では,土中水分により白色化した後,微生物の作用により樹脂の分解が進行し骨材の露出が生じた.一方,PLA供試体では,PBSA供試体ほど顕著に表面劣化が生じなかった.絶乾状態では,PBSA,PLAともに表面劣化は生じなかった. 5.生分解性樹脂コンクリートパイプの作製:推進工法で用いる推進管を想定した生分解性樹脂コンクリート管を作製し,各種実験を実施した.暴露前の初期圧縮強度から,生分解性樹脂コンクリートを推進工法へ適用できる可能性が示された.また,樹脂の引張強度の影響を受ける断面方向圧縮強度は比較的短期間で低下することが明らかとなった.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)