2014 Fiscal Year Annual Research Report
次世代天体観測用大ストローク多素子MEMSデフォーマブルミラー
Project/Area Number |
13J04161
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
呉 同 東北大学, 大学院工学研究科, 特別研究員(PD)
|
Keywords | 補償光学 / デフォーマブルミラー / MEMS |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 引き続き, ストロークを大きくするため, 新構造の設計及び製作を行った a)DMのストロークを大きくするため, ミラーメンブレンと電極の間の空気層の厚さ(エアギャップ)を大きくする必要がある. そこで, ミラーの支持構造を改良し, 電極ギャップを60μmに大きくできるように新構造を設計した. b)新構造に対し新しい製作プロセスを提案し, 製作を行った. 2枚のSOIウエハの接合技術を用いて2μm厚さの薄膜ミラーの製作に成功した. 2. 今までミラーの初期変位を小さく抑えられない原因を究明し, 新しい支持構造を考案し実証した. a)今まで製作したミラーの初期変位が1mm角のミラーメンブレンでPV(ピークバレー)値は2μmである. この変位を小さくするため, ミラーの周辺にばね支持を設計し再製作した. b)再製作したミラーの初期変位が1mm角のメンブレンでPV値は0.4μmとなっており, 周辺にばね支持のないミラーより初期変位を四分の一まで低減させた. c)再製作したミラーの表面形状を測定したところ, 周辺支持を2重を設けることで, 初期変位が50nmまで抑えられることを発見した。これを利用して, さらにミラーの初期変位を低減させられると考える. 3. 製作したDMの全体評価を行った a)新しい構造を持つミラーのエアギャップは50μmとなっており, 今までのミラーのエアギャップの値を三倍向上した. b)ミラー表面の静的変形形状を測定し, ストロークを確認した. 200Vで0.2μmの変位が得られた.
|
Research Progress Status |
本研究課題は平成26年度が最終年度のため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究課題は平成26年度が最終年度のため、記入しない。
|
Research Products
(2 results)