2014 Fiscal Year Annual Research Report
低酸素応答におけるHIF2αを介した炎症抑制機構の解明
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13J04180
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
相馬 桂 東京大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 低酸素応答 / HIF2α / 肺血管 / マクロファージ / 炎症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、HIF-2αがM2マクロファージに発現し炎症シグナル抑制効果を有する点に注目し、低酸素負荷による肺高血圧症の進展におけるHIF-2αの役割を解明することを目的としている。 In vivoの検討において、低酸素チャンバー(8.5%酸素下)でマウスを飼育すると、中等度の肺高血圧の病態モデルが作成できることを確認した。また、低酸素負荷後3日の急性期に肺間質の炎症抑制型(M2)マクロファージが増加するという知見を得た。さらに、肺血管リモデリングの病態におけるマクロファージの働きを検証するためにクロドロネートリポソーム静注により肺間質マクロファージをdepleteしたところ、低酸素負荷後の肺血管平滑筋層の肥厚が抑えられ、さらに右室重量/(左室+中隔)重量比が減少した。以上から、M2マクロファージが肺高血圧の病態へassociationすること、および マクロファージが肺血管リモデリング促進的に働くことが明らかになった。 クロドロネートリポソームの静脈注射では主にM2マクロファージの減少を認めるものの、M1マクロファージも減少する。M2マクロファージ特異的にマクロファージを欠失する目的で、M2マクロファージをsortingし、遺伝子発現をチェックすることでM2マクロファージ特異的なケモカインレセプターを検索している。低酸素負荷後に増加するM2マクロファージではFlt1の発現が上昇していた。Flt1はマクロファージにおいてはケモカインレセプターとして働き、遊走に関わる。このためM2マクロファージ特異的に遊走を抑制しloss of functionを確認するために、骨髄球系細胞特異的なFlt1欠失マウスを作成した。同時に骨髄球系細胞特異的なHIF2α欠失マウスを作成し、肺血管リモデリングにおけるM2マクロファージのLoss of functionを確認している。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)