2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13J04291
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
村橋 勲 大阪大学, 人間科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 文化人類学 / 南スーダン / ウガンダ / 国際研究者交流 / 内戦と紛争解決 / 難民 / 民族史 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、2013年から南スーダンで継続している内戦に関して、紛争の背景と経緯、内戦から逃れた避難民の生計活動の実態を明らかにすること、そして、南スーダン、エクアトリア地方における国家と地域社会との政治・経済的関係を人類学的に検証することである。 平成26年度は、内戦により南スーダンへ入国できないため、隣国のウガンダで、7月から2月までの約半年間、現地調査を実施した。調査は、キリヤドンゴ難民村および首都カンパラで南スーダンからの難民を対象に行った。難民村では、新旧の難民を対象に、個々の難民がどのように紛争を逃れ難民村へ避難したか、また、難民村でどのような生活を送っているかに関して調査を行った。また、カンパラでは、難民村と都市部の難民との間の社会的ネットワークに関する調査を行った。さらに、難民の調査と並行して平成25年度から調査を続けている南スーダンのロピット(Lopit)の社会組織と歴史に関する聞き取り調査も実施した。 まず、内戦に関する調査では、50人の難民にインタビューを行い、首都ジュバを始め各州における紛争と避難状況に関する聞き取り調査を実施した。次に、難民の生計活動については、数人の難民に対し食生活の参与観察を行うとともに、85人の難民にアンケートを用いた聞き取り調査を行った。難民村と都市部の社会ネットワークの調査に関しては、難民村と首都においてそれぞれ数人を対象に聞き取り調査を行った。最後に、南スーダンのロピットの民族史に関する調査では、難民村のロピット人から、社会組織と歴史、およびコミュニティ間の紛争に関する聞き取り調査を行った。この調査に関しては、ウガンダの国立公文書館でイギリスの植民地下で書かれた公文書に関する文献調査も行った。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)