2014 Fiscal Year Annual Research Report
日米におけるアジア系ニューカマーの子どものホーム構築過程に関するエスノグラフィー
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13J04932
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
徳永 智子 慶應義塾大学, 国際センター, 特任講師
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ホーム / 居場所 / アイデンティティ / コミュニティ / アジア系アメリカ人 / 移民 / ニューカマー / 子ども |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、アジア各国から日本およびアメリカに移住した子ども・若者(あるいは移民した親・家族をもつ子ども)がいかにして「ホーム」(帰属意識をもつ物理的かつ想像上の空間・場所・コミュニティ)を形成しているかを明らかにすることである。平成26年度は、主に、1.フィールドワーク、2.研究成果の発表を行った。 1.フィールドワーク 平成26年3月から半年間、アメリカのマサチューセッツ大学ボストン校のアジア系アメリカ人研究プログラムにて客員研究員として従事し、アメリカ東海岸にある中華街に居住するワーキングクラスの中国系移民の高校生を対象に参与観察およびインタビューを行った。当該生徒たちは、様々な差別・困難を経験しながらも、中国とアメリカのはざまで複数の「ホーム」・居場所を形成していた。特に、NPO団体が運営する中国系移民生徒のリーダーシップ育成プログラムが生徒たちのエンパワーメントや異文化適応を促進し、重要な居場所として機能していることが明らかになった。 2.研究成果の発表 平成26年4月には、アメリカのサンフランシスコで開催されたアジア系アメリカ人研究学会の年次大会にて、アジア系アメリカ人の子ども・若者の教育をテーマにしたパネルを組み、アジア系アメリカ人生徒の想像上のホームをテーマとした論文を発表した。9月には、松山で開催された日本教育社会学会の年次大会の英語特設部会にて、NPO団体がいかにしてアジア系アメリカ人の若者の居場所を形成しているかというテーマで発表した。ボストンでの研究・教育活動、国内外の学会・研究会等を通して、数多くの研究者と情報交換・ネットワーキングを行った。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)