2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13J05327
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
堀 裕亮 京都大学, 文学研究科, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 遺伝子多型 / パーソナリティ / ウマ / イヌ |
Outline of Annual Research Achievements |
サラブレッド馬の馴致難易度(扱いやすさ)とセロトニン受容体1A遺伝子(HTR1A)との関連を検討した。サラブレッド1歳馬167頭を対象に、17項目から成る質問紙を用いて馴致難易度を評定し、主成分分析によって5種類の主成分得点を得た。対象個体から血液を採取してHTR1Aの型判定を行い、遺伝子型と5種類の主成分得点との関連を解析した。HTR1Aの一塩基多型(SNP)のうちの1つ(G709A)の遺伝子型と主成分得点との間に有意な関連が見られた。牝馬では4つ、牡馬では1つの主成分得点において有意な関連が見られ、G709AのA対立遺伝子をもつウマはもたないウマに比べて馴致難易度が高かった。 また、宮崎県の都井岬に生息する半野生馬である御崎馬を対象に神経伝達・ホルモン伝達関連遺伝子の多型解析をおこなった。HTR1A、バソプレシン受容体1A遺伝子(AVPR1A)、μオピオイド受容体遺伝子(OPRM1)を解析した結果、HTR1Aでは多型は確認されなかったが、AVPR1AとOPRM1ではそれぞれSNPを確認することができた。 さらに、イヌにおける不安傾向および抑制制御と遺伝子多型との関連を検討するための行動評定バッテリーを構築した。新奇な部屋で飼い主から離れたり新奇な人物と一緒にされたりした際の反応を観察するテスト、基本的なコマンドに対する反応を調べるテスト、新規課題訓練時の飼い主とのインタラクションを観察するテスト、目の前に1つずつ食物報酬を呈示する際にどこまで待てるかを調べるテストの4種類の行動テストのほか、イヌの行動分析用質問紙であるC-barqを利用した評定をおこなった。同時に口内粘膜細胞を採取し、神経伝達・ホルモン伝達関連遺伝子の型判定をおこなった。洋犬2品種(ラブラドールレトリーバーおよびゴールデンレトリーバー)と和犬(柴犬)を対象に、現在データ収集を進めている。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(2 results)