2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13J05677
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
伊東 未来 南山大学, 人文学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 西アフリカ / 交易 / 女性 / 民族 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、1)前年度の調査データのまとめ・学会発表、2)西アフリカでのフィールドワークと並行して、3)これまで3年間の研究成果のとりまとめと発表をおこなった。それぞれの概要と成果は、以下の通りである。 1)前年度の調査データのまとめと学会発表:前年度におこなった西アフリカにおける、女性によるトランスナショナルな商業活動についての調査成果を、第53回日本アフリカ学会で発表した。女性が個人で中東やアジアの都市に買い付けに出かけて商品を仕入れ、それを本国あるいは第三国で販売するという形態の商業活動の実際を、それを可能にした複数の背景(サハラ交易の時代から続く、成功した「女性商人」についての口頭伝承、現在の女性の商業活動や遺産相続に関する法律改正等)とともに考察し発表した。 2)文献調査およびフィールドワーク:今年度は、ブルキナファソとマリにて調査予定であったが、当該地の治安の悪化によって渡航ができなかった。そのため渡航先をフランスとセネガルに変更した。フランスでは、西アフリカの交易の歴史に関する文献調査をおこなった。セネガルの首都ダカールでは主に、個人でトランスナショナルな商業活動に携わる女性たちを対象に調査した。彼女たちの自宅などで、ライフ・ストーリー、商業活動の実際、女性の社会進出にともなう周囲の変化、仕入れ先の外国におけるアフリカ出身者間のネットワークなどについて聞き取りをおこなった。 3)これまで3年間の研究成果のとりまとめと発表:西アフリカの交易の歴史や諸都市のネットワーク、伝統的都市での人びとの生活についての3年間の研究成果を、『千年の古都ジェンネ―多民族が暮らす西アフリカの街』という著書にまとめ出版した。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)
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[Book] 『マリを知るための58章』2016
Author(s)
竹沢尚一郎、イスマエル・ファマンタ、伊東未来、稲葉奈々子、今中亮介、今村薫、ウスビ・サコ、尾上公一、門村浩、川口幸也、坂井信三、嶋田義仁、溝口大輔、ムーサ・コネ、村上一枝
Total Pages
338(114-117, 138-142, 176-190, 230-239, 262-266)
Publisher
明石書店