2014 Fiscal Year Annual Research Report
高精度形状可変ミラーを用いた走査透過型X線顕微鏡の開発
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13J05746
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中森 紘基 大阪大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | X線光学 / X線ミラー / アダプティブ光学 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに開発した4枚の高精度形状可変X線ミラーを用い,二段二次元アダプティブ集光光学系を構築した.本光学系は一次元で2枚の形状可変ミラーを配置し,1枚目のミラーで X線を共通焦点へ集光する.そして,拡散したX線を2枚目の形状可変ミラーで最終焦点へ集光する.このとき,1枚目の形状可変ミラーの形状は,光源と共通焦点を焦点とする楕円に,また2枚目の形状可変ミラーは,共通焦点と最終焦点を焦点とする楕円に変形する.形状可変ミラーの形状を変形し,共通焦点の位置を変化させることで,最終焦点における集光径の大きさを変化させる光学系である. SPring-8において本光学系を用い,2種類の集光径を一つの光学系で実現する,可変集光実験を行った.結果,集光径を最大としたとき,水平方向において半値幅90 nm,垂直方向において半値幅120 nmの二次元集光に成功した.また,集光径を最小としたとき,水平方向において半値幅480 nm,垂直方向において1.3 μmの集光を実現した.この実験は世界初の試みであり,結果は今後のアダプティブX線光学の分野に大きなインパクトを与えるものである.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] Development of a two-stage x-ray focusing system with ultraprecise deformable mirrors2014
Author(s)
T. Goto, S. Matsuyama, H. Nakamori, T. Kimura, Y. Sano, Y. Kohmura, K. Tamasaku, M. Yabashi, T. Ishikawa, and K. Yamauchi
Organizer
SPIE Optics+Photonics2014
Place of Presentation
San Diego, CA, US
Year and Date
2014-08-17 – 2014-08-21