2015 Fiscal Year Annual Research Report
微小流れ場における3次元温度速度同時計測手法の開発
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13J06008
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
石井 慶子 東京大学, 新領域創成科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 温度計測 / 蛍光 / 燐光 / PIV / LIF / T字マイクロチャンネル |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,温度速度計測法開発の前段階としてアルミニウム製のT字微小流路にペルチェ素子で温調を行った流れ場について,2次元的な速度場と温度場をPIVとLIFを用いて計測したところ,報告例のない現象が見られたため,そのメカニズム解明を進めた. PIV,LIF等の光学計測では,光源の選定が重要となるため,光学計測倒立顕微鏡における落射照明が可能な光源について、LED,水銀灯等を試した.結果として,高輝度、光源の安定性、照明範囲の広さの観点から水銀灯を用いて実験を進めた. 微小スケールでは局所的な温度勾配が付きにくいが,T字の金属流路では,流路裏側に配置したペルチェ素子に電圧を印加することで,1㎜あたり3~4℃の温度勾配を生じさせることができた.速度場は対物レンズの焦点位置を移動させることで,垂直方向に3断面を観察した. ペルチェ素子を印加する瞬間に流速が一時的に遅くなり,反対にペルチェ素子の電圧を切る場合は,流速が一時的に早くなる現象が見られた.この速度変動量は,電力に依存していることがわかった.一方、流動が変化している瞬間では温度場に有意な変化はみられず,この速度変動は温度が原因ではないと考えている.ペルチェ素子を印加した後,流路垂直方向上部断面を観察したところ,温度が高い側の流動が速くなり,かつ支配的になった.反対に,下部の断面を観察した際には,温度が低い側の流動が速くなり,かつ支配的になった.また,下流部では流れが旋回することを確認した.一般的に微小スケールでは密度による成層について現象は報告例がない.ペルチェ素子による流動制御が可能になれば,非接触で着脱可能なマイクロミキー等への応用が期待できるため,温度場からメカニズム解明と数値モデル化を進めている.
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)