2014 Fiscal Year Annual Research Report
無線通信マルチホップネットワークにおけるボトムアップ型解析手法の開発
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13J06261
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
眞田 耕輔 千葉大学, 融合科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 無線マルチホップネットワーク / IEEE 802.11 / スループット解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は, 無線マルチホップネットワークにおけるボトムアップ型解析手法の開発において, 昨年度得られたMAC層のモデル化を用いてネットワーク層のモデル化を行い, その成果を国際会議, 国内研究会に発表を行った.今年度の補助金は, 計算用計算機, ネットワーク実験における実験消耗品, 主に国内/海外発表のための旅費に当てられた.
1.片方向直線状無線マルチホップネットワークにおける解析モデルをさらに発展させて,任意の負荷における双方向直線状無線マルチホップネットワークにおけるスループットおよび遅延解析モデルを確立した. 2. IEEE 802.11e EDCFの解析において, 隠れ端末の影響が存在するマルチホップネットワークにおいて, EDCFの重要な制御パラメータであるAIFSの影響を考慮した解析手法を確立した.
1および2の成果は無線マルチホップネットワークにおけるボトムアップ型解析手法におけるネットワーク層のモデル化にあたる
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度得られたMAC層の解析のモデル化を用いて, ネットワーク層のモデル化を行った. ネットワーク層のモデル化により, フローのトラフィックに非対称性を考慮した解析手法の開発に成功し, 次年度よりトランスポート層のモデル化に進むことができる.これらの成果から,申請者の研究計画はおおむね順調に進展していると結論づけられる.
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Strategy for Future Research Activity |
今年度得られた, 無線マルチホップホップネットワークにおけるネットワーク層のモデルを用いて, 来年度はトランスポート層のモデル化を中心に行う.レイヤが一つ上がり,フローのトラフィックに規則性,非対称性を考慮するなど,次元を上げた数理モデルを構築が必要となる.ネットワークにおける個の動作をよりミクロにモデル化することによって,TCPトラフィックフローにおけるネットワークのボトルネックを明らかにし,マルチホップネットワークにおけるTCPトラフィックがスループット特性に与える影響を解析的に明らかにする.
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Research Products
(5 results)