2014 Fiscal Year Annual Research Report
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13J06320
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
臼井 舞 京都大学, 生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 褐色脂肪細胞 / 脂肪分化 / シグナル伝達 / 肥満 |
Outline of Annual Research Achievements |
脂肪細胞は大きく二種類に分けられる。白色脂肪細胞がエネルギーを貯蔵するのに対し、褐色脂肪細胞は熱産生によるエネルギー消費を行う特異的な部位であり、体温維持などに働くとされる。褐色脂肪細胞の分化においては、Prdm16という転写因子が脂肪分化のマスターレギュレーターであるPpar-gamma等の因子と協調して働き、褐色脂肪特異的遺伝子群の発現を誘導し、褐色脂肪細胞への分化に至ると考えられている。しかし、分化段階におけるシグナル伝達経路やPrdm16発現調節機構についてなど未だ不明な点が多い。本研究では、マウスより単離した褐色脂肪前駆細胞を用いて、褐色脂肪分化に関わる新規因子の同定や機能解析を通じて褐色脂肪分化のメカニズムを明らかにすることを目的としている。まず、関連因子の同定のため阻害剤スクリーニングを行った結果、褐色脂肪分化を濃度依存的に促進するものがあり、これまで褐色脂肪分化への関与が報告されていない因子の褐色脂肪分化への関与を新たに示した。さらに、同定した因子の白色脂肪前駆細胞への分化過程における影響を調べた。その結果、同定した因子は、白色脂肪組織中に散在して存在するベージュ脂肪細胞への誘導に関与することを明らかにした。さらなる解析を進め、褐色およびベージュ脂肪分化のメカニズムの一端を明らかにする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
褐色脂肪分化を制御する分子機構について、当初の目的に沿っておおむね順調に成果が得られている。
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Strategy for Future Research Activity |
褐色およびベージュ脂肪細胞分化の分子機構の解明のため、新規同定因子の解析をさらに進める。
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Research Products
(1 results)