2014 Fiscal Year Annual Research Report
マイオカインの網羅的探索とそれにより発見されたMIFの生理機能解明
Project/Area Number |
13J06434
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
宮武 正太 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 骨格筋 / マイオカイン / 単球遊走 / ケモカイン / CCL2 / NFκB |
Outline of Annual Research Achievements |
運動は骨格筋への血中の単球の浸潤を促進させ、これはインスリン感受性の亢進に関与するがそのメカニズムは不明である。筆者はすでに単球遊走を促進するマクロファージ遊走阻止因子(MIF)が骨格筋細胞より分泌し、収縮によってその分泌が減少することを報告した。筋収縮によって骨格筋細胞はMIF以外にも単球遊走因子を分泌し、そのうち筋収縮によって分泌が増加するものが単球をを遊走すると仮説した。 C2C12筋管を電気刺激によって4時間収縮させた。その後、培養液を回収し、Trans wellを用いて培養液側へのTHP-1単球細胞の遊走を測定した。収縮後の培養液は単球の遊走を増加させた。培養液の熱処理、Protenase K処理によって収縮による単球遊走の増加は抑制された。また、培養液を3kDa cut-off メンブレンによって濾過し、残余液 (> 3-kDa)及び濾過液 (< 3-kDa)による単球遊走を測定したところ、残余液のみが収縮による単球遊走の増加を維持した。ゆえに、収縮により筋管は代謝物ではなく分泌タンパク質によって単球を遊走した。 収縮後の筋管におけるCCL2及びCXCL chemokine(CXCL1, 2, 5, 12)の発現を測定したところ、CXCL12以外のChemokineの発現は収縮によって増加した。これらchemokineの精製タンパク質のうち、CCL2及びCXCL12のみが単球の遊走を増加させた。ゆえに、CCL2は収縮によってその発現が筋管で増加し、また単球を遊走する唯一のchemokineであった。培養液中のCCL2濃度は収縮によって増加した。CCL2活性を抗体添加により抑制したところ、収縮による単球遊走の増加は抑制された。また、筋収縮は筋管の転写因子NFκBを活性化しが、NFκB inhibitorは筋管のCCL2発現及び分泌を抑制し、その結果収縮による単球遊走を抑制した。以上より、筋収縮はNFκBの活性化によりCCL2の発現及び分泌を増加させ単球遊走を促進する。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)