2014 Fiscal Year Annual Research Report
環境変動への耐性と省電力を両立したデータセンタの仮想ネットワーク制御技術の研究
Project/Area Number |
13J07115
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
樽谷 優弥 大阪大学, 情報科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | データセンター / 省電力化 / 仮想ネットワーク / 仮想マシン配置 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの研究では、光通信を導入したデータセンターにおいて、仮想ネットワークを制御することによって、データセンタネットワークを省電力化する方法について提案してきた。しかしながら、仮想ネットワーク制御手法のスケーラビリティに関しては検証しておらず、提案手法が大規模な環境でもどうさするかについては明らかにしていない。そこで、今年度の研究では、データセンタネットワーク内のサーバーラック数や収容トラヒック量を増加させた場合について評価を行い、提案手法が大規模なデータセンタネットワークにも適用可能であることについて明らかにする。前年度に提案した手法を用いて、制御対象となるサーバーラック数を増加させた場合も提案手法が要求される性能を満たす仮想ネットワークを少ない数の仮想リンクで構築し、大規模なデータセンターネットワークにも有効であることを明らかにした。 また、これまではネットワーク制御の観点から、サーバーラック間を接続する仮想ネットワークを制御し、データセンタネットワークの省電力化について取り組んできた。今年度の研究では、サーバの観点からの省電力化に取り組むために、マルチテナント方式のデータセンターにおいて、環境変動として故障への耐性と省電力性を両立する制御手法について検討を行った。本手法では、耐故障性の保障のために、データを複数のチャンクに分割し、レプリカとして複数台の仮想マシンで保持する方式を用いて耐故障性を保障する方法をとる。本提案手法では、機器の故障発生時に通信できなくなくなる仮想マシンの数を調査する方法を提案し、その方法を用いて耐故障性を保証しつつ、省電力な仮想マシンの配置を行う方法を提案した。シミュレーションによる評価により、収容テナント数が増えると少ないレプリカ数でも、省電力な仮想マシンの配置が可能なことを明らかにした。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)