2014 Fiscal Year Annual Research Report
高齢社会における持続可能な都市と地方の関係性の構築
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13J07511
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
工藤 尚悟 東京大学, 新領域創成科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 高齢社会 / 農村集落 / 過疎化 / 無住化 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度より継続して,秋田県上小阿仁村をフィールドに農村集落の「限界化」に関する調査を実施した.この結果,同村では,人口が40名未満の小規模集落において,①買物を移動販売など交通手段を伴わない方法に頼っており,かつその頻度が低い,②農地の耕作について,すでに専業や兼業ではなく,世帯で消費する程度の野菜を作る「自給的な農業」のみの世帯が多い,③ 集落行事の本来の目的(豊作祈願など)に対し,「農家がいなくなった」などの理由により,行事の本質的な意味合いを失っている,などの特徴が見られた.また,今年度は休耕地・無住化集落の管理に関する現地調査を実施した.具体的には過去30年分の,植生の違いが明確となる年間150日目前後の衛星写真を解析し,放棄の広がりを確認した上で,村役場の担当職員と共同で現地視察を行った.その結果,①休耕地は沢の奥や中山間地の集落に集中していること,②無住化集落は,家屋や共有林に関しては無住化と同時に放置されていたが,田畑については山菜や蕎麦の栽培などが行われており,負担の少ない形態で維持管理されていること,の2点が明らかになった.これらの結果は村役場と共有され,意見交換の場を設けた.また,今後も継続的に上小阿仁村を小規模自治体における高齢化のフィールドとし,定点観測的な調査を共同で実施していくことを確認した. 本研究課題では,上小阿仁村をフィールドに様々なアプローチを取ることができ,農村集落の「限界化」プロセスについて十分な調査研究が実施できた.特に一連の調査を同村役場との共同調査として行ったことにより,地域特性に関する情報を適時に取り込むことができた.今後の長期的な取り組みとしては,秋田県内の他自治体についても,国際教養大学(秋田市)との協力を通じて,農村地域での資源管理,生活環境の維持,民俗文化の保存と継承に関する研究活動を行っていく計画である.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)