2015 Fiscal Year Annual Research Report
生活習慣病予防を目指したSREBP活性抑制能を持つ食品成分探索と抑制機構解明
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13J07586
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
宮田 慎吾 東京大学, 農学生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | SREBP / Xanthohumol / Isoxanthohumol / Sulforaphane / Sulforaphene |
Outline of Annual Research Achievements |
【XNとSec24のドッキングシミュレーション】XNとSec24の結合部位を解析するために、リガンドドッキングツールGOLDを用いてシミュレーションを行った。Sec24には、A-site, B-siteなど複数の積み荷タンパク質結合領域が存在することが明らかにされている。XNとhuman Sec24の結合をシミュレーションしたところ、XNはA-site (Glu504, Asp505, Met721, Arg724, Asp731, His732, Thr893, Leu896, Trp897) に相当する領域付近に結合した。 【SFaN, SFeN, IXNの前駆体SREBPのユビキチン化への影響】これらの化合物が前駆体SREBPのユビキチン化を促進するかどうかを検討した。全長SREBP-1a-3xFlag発現プラスミドとHA-Ub発現プラスミドを導入した培養幹細胞にMG132およびSFaN, SFeN, IXNをそれぞれ処理し、タンパク質を抽出した後、Flag抗体で免疫沈降を行い、ウェスタンブロッティングによりHAを検出した。その結果、それぞれの化合物処理により前駆体SREBP-1aのユビキチン化が亢進することが示された。 【生体内におけるSFaNの効果検証】SFaNの長期摂食実験を行い、SFaNが生体内でSREBP活性を低下させるかどうか、そして生活習慣病改善に寄与するかどうかを検討した。マウスに高脂肪食を7週間摂食させた後、0.1%のSFaNを混合した高脂肪食を8週間摂食させた。その結果、SFaNの摂取によりマウスの体重増加が抑えられ、肝臓における活性型SREBP-1量および標的遺伝子発現、トリグリセリド蓄積量、肝臓重量が低下した。したがって、SFaNは動物個体において肝臓におけるSREBP活性抑制を伴い、肥満や脂肪肝の改善に寄与することが示された。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)